第二話 昔話




それからというもの、白狐は、贈り物を送ってくれる雌狐達にも優しくなった。




「私の名前は、カジカ。」


「俺は、白狐(びゃっこ)だ。カジカ……俺と結婚してくれ。」


白狐の言葉に、カジカは、小さく頷いた。




やがて、白狐とカジカの間に、三匹の子狐が産まれた。


白狐達は、幸せな日々を過ごしていた。

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