第二話 昔話
そんなある日。
白狐達の住む山に、魔物が現れた。
白狐は、カジカと子供達を守る為に、必死に闘った。
魔物は言う。
「何と美しい白狐だ。その、お前の美しい毛皮を剥いでやろう。」
白狐が苦戦しているのを見て、カジカは、魔物に飛びかかって行った。
「カジカ!!やめろー!!」
白狐は、叫んだが、カジカは魔物に殺された。
魔物は、カジカの皮を剥いでゆく。
「や……やめろー!!」
悲しい白狐の叫び声が山の中に、コーンと響き渡った。
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