第二話 昔話
そんなある日。
山を流れる川の近くを散歩していた白狐は、そこで一匹の雌狐と出会った。
その雌狐は、今までに会った事のなく、白狐は、不思議な気持ちで見ていた。
みんなが白狐を「美しい美しい」と言うのに、何故か、その雌狐だけは、何も言わなかった。
それ以前に、まるで白狐には、興味が無いといった感じであった。
白狐は、雌狐の気を引く為、花や果実、そして、猪の肉などを送った。
それでも、雌狐は、知らん顔。
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