第35話 引退試合の余韻
退院後、1~2週間もすると体調は元に戻り、それから腹痛もなく、部活を元気にこなしていた。いよいよ部活は引退試合となり、6月12日の日曜日に最後の試合があった。勝ち進めばまだ続くが、負けてしまったので最後となったのである。
翌日から修学旅行だった。コロナの為、延期に延期を重ねてこの時期となり、元々の予定よりも1泊少ない2泊3日の広島、京都の旅行。大きい荷物は先に送ってあったが、当日の用意はしていない状態で、次男は試合からなかなか帰ってこなかった。
試合はお昼頃からで、2試合やって、恐らく夕方には終わったのだろう。引退が決まり、夕飯を仲間内で食べに行ったのはまあ、良しとしよう。本当は、彼のような体質の人はそれも辞めた方が良かったが、それでも、普通に8時くらいに帰ってくればよかったのに、もっともっと遅かったのだ。11時半くらいか。
帰ってきて、翌日の準備をして、寝て、朝はいつもよりも早い6時に起こしに行ったら、とっくに起きていた。4時45分に目が覚めたとか。彼にしては、それはとても珍しく、緊張状態だったという事が分かる。
それでも、もうずっと腹痛もなかったし、乗り物酔いがちょっと心配なくらいで、元気に出かけて行った。その日は広島へ行き、平和記念公園や工事中の厳島神社に行き、広島のホテルに泊まったらしい。夜には、学校から「大きく体調を崩した人もおらず、全員無事に宿に到着した」という全体連絡があった。
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