第3話 子育てが終わると思ったのだが

 とはいえ、色々と忙しくし過ぎたのか、私は一時体調を崩した。発熱と下痢に、1か月に2度も襲われる事もあった。やたらと疲れやすいし、歳のせいかと思ったが、実は子宮筋腫による貧血だった。発熱と下痢は別だが。過去の記録を見ると、PTA副会長の仕事やPTAコーラス部の活動、飲み会やら次男の部活の当番、長男のお弁当作りと、発熱した翌日にも出かけるほど、ずいぶんと無理をしていた事が分かる。コロナ禍の2年前の事である。

 だが、私が体調を崩す少し前に、次男の方が大きく崩したのだった。そして、無事に高校生になったが、その後別の大病を患う。それは、私が厳しく育て過ぎたせいかもしれないし、逆に、早くに手を放そうとし過ぎたのかもしれない。正解は分からない。

 ここからは、そんな次男の病気の話をしようと思う。私が、子育てが終わり第二の人生を歩もうとした、そんな時に起きた事件。子育て終盤の、ある物語である。

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