第三種接近遭遇というタイトルに惹かれて拝見しました。
一般では使われない用語を難なく使用されているところに筆者様の豊富な知識や創造力を感じます。アブダクションやリトルグレイ、ノルディックなどの用語は伝奇好きとしては惹きつける魅力があります。
恐怖のアブダクションが、結構楽しい内容になっていて意外性がありました。そこはタイトルの嗚呼から察するべきでした。
異星人が何のためにアブダクションをするのか? 人間がサメや鳥を捕まえて発信機を付けたりするのと同じノリなのだと思いました。人間を決して傷つけないよう、それでいて採取できるものは採取し、知的好奇心を得ようとしている。
リトルグレイたちの言葉遣いや状況に対するリアクション、そして主人公の歌の反応など、独特なコミカルさが良い味を出しています。
作者からの返信
ありがとうございます、熱いコメント、励みになります。
当方20世紀から月刊ムー愛読している身なので、詰めたネタ分かっていただけて嬉しい限りです
宇宙人たちのノリはアブダクションの真相はこうあってほしいという願望です
自称「さらわれた人達」の証言がぜんぶそのとおりだったらこんな感じでしょうけど、
幻覚を見るにしても、テレビドラマや新聞記事ぐらいしか情報源がない一般人だと想像力の限界が出ますねー。
もし万が一、本当に本ッッ当に高度な科学力をもつ宇宙人にアブダクションされたとしたら
全身麻酔をかけられて、CTスキャナみたいなものに入れられて、生体反応は脳の電気信号を直接調べられて、
抵抗や会話どころか船内の観察もさせてもらえず眠ったまま、ハイおしまい、でしょう。
検査が済んだら解剖・標本コースかなぁ。
情報収集チップを埋め込んだ個体の寿命の短さと、地球再訪までにかかる時間とを比べれば、
遠い星まで出掛けて見つけたサンプルを逃がすメリットがほぼないですし、
地球の人達は、行方不明者がまさか宇宙人にさらわれたとは考えないでしょうし。
人間同士の拉致や誘拐の場合といっしょで、命の保証が一切ないのに冷静でいられるわけがないですから、
心構えが必要だとしたら、せめてパニックを起こさないように努めるぐらいでしょうか。
へたに暴れると、どんな残酷な方法で無力化されるか分かったものではありません。