5.壁は色々とある
作家の皆さまは自分の年齢について考えたことはあるでしょうか?
ラノベ作家のデビューは30歳までに出来ないと望み薄な事実はご存じですか? 少なくとも、35歳までにデビューできないと、ラノベ作家にはなれません。
何故か?
「年増に若者の気持ちや流行がわかる訳ない」という理由で小説自体読まずに跳ねられるから、です。
既に書籍化などしていて次作が35歳以上になる、というなら話は違いますが、処女作の時点で35歳超えていると、コンテストでは読んですらもらえないわけです。
Web小説投稿サイトも、サイトによっては年齢登録必須ですよね。あれはそういう理由です。
世知辛い世の中ですよね。
でも儂はラノベ作家になりたいんじゃ! と思っているそこのアナタ。
どうすればいいか?
ラノベ以外の小説も書きましょう。
純文学、時代劇、ミステリー、ホラー、何でもいいんです。どれか一つでもヒットすれば、色々書かせてもらえる機会ができるかもしれません。
まぁ、デビューできれば、ですが。
最近はラノベも高年齢化が進んでいるので、一概に上記の規定が一律って訳ではないと思うし、投稿サイトによっては年齢を登録しないとこも増えているので、あまり気にする話でもないかもしれませんけどね。
ただ、数年前までは常識の範疇だったってことで、一応書いてみました。
個人的に思うのは、「何でも書ける作家」が一番いいんですよね、当然ながら。これしか書けない作家に次は廻ってこないので。
たった一回当てるために何十個の作品を捨てているか。書いたものが全部拾ってもらえるほど、世の中甘くありません。
とにかくたくさん書く。思いつく限り書く。最後まで書く。
物語を書く力を付けるためには「完結まで書く」ことが大事です。
だらだら長く書いてりゃいいってもんでもありません。
それってつまり、「終わらせる力がない」ってことでもあるので。構成力がないともいうけど。
長いことが前提で書いてるなら良いと思いますけどね。
数年前に初めて書籍を出した時、担当の編集さんに「学生時代、国語得意でした? すごく読みやすいけど、真面目で面白みのない文章ですね」と言われたことがありまして。
あの時はすごくショックで、面白くて魅力的な文章というものをめっちゃ模索しました。
数年後、とある凄い人に「貴女は文章が上手いけど、発想力に欠ける」と言われたこともありました。
あの時は「成程、私は作家になれるほど面白い話を書く才能がないんだな」と実感しました。
今でも、この二つの言葉は呪いのように胸に残っています。嫌われてたのかな。
でも、当たってんな~と思う訳です。
芥川賞とかとる作家さんて、あんまり文章上手くない人も多い。でも多くの人に読まれる魅力がある。文章の上手い下手じゃないんですよね。文法なんかぶっちぎっても、伝えたいことが伝われば、それでいい。
作家の伝えたいことが読者にとって面白いとか斬新とかであれば、たくさんの人に伝播する。それを伝えるだけの最低限の文章力さえあればいいわけです。
文章上手いから作家になれるわけではない。
面白い話ってのも、やっぱり書き続けないと産まれないものだなと思っていまして。頭の中で考えているだけではダメなんですよね。実際に文章に起こさないと。
頭の中で100%だったものがアウトプットすると50%くらいになっちゃうこと、結構ある。
頭の中で考えてた展開が、文章に起こしたら変わってしまうこともある。
だから、書かないとダメ。
筋トレみたいなもんですね。
「短くてもいいから毎日書くのが大事」って教えてもらいました。ブランクがあると勘が鈍るしね。
小説に使わなくても時事ネタ仕込むのも大事。アニメや漫画、小説の流行を押さえるのも大事だけど、実はそれ以上にニュースとかこまめに見るのも大事です。
書いている小説が異世界だろが時代劇だろうが、同じだなと思います。
前にSNSで「素人の見解と玄人の感想は参考にするな」という言葉を目にしました。これは本当だなとつくづく思います。
逆ならいいんですけどね。
素人の見解って、結局は「個人的な感想」でしかないんですよ。もちろん、感想として伝えてくれるなら有難い。
したり顔で指摘されても、「それ、間違ってるけど、知らないんだろうな」とか思いながら流すしかない。時間の無駄です。
玄人の感想は、只の気遣いなので、何か申し訳なくなるし恥ずかしいから、もうやめてって思う。
そういう意味ではWeb投稿サイトって素敵な場所だなって思います。
何となく思い付いたから書きましたが、あまりお気になさらず。
このエッセイ自体、全体的にそういう感じですが。
また何か思いついたら更新します。
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