第3話 第ニの扉 アニマ

ホワイトホールに吸い込まれた俺は

なにやら騒がしいところにやってきた。


“コケコッコ、チュッチュ、ウキッキー”

動物の鳴き声が聞こえてくる。

どうやら動物園に連れてこられたみたいだ。


周りを見渡すとそこには

 鶏、兎、蛇、象、猪がいた。

それぞれに飼育員が付いていた。


“アニマへようこそ”

再びゲームマスターの声が聞こえた。

“ここでは飼育員と動物の名前を覚えて

問いに答えよ”

“ではすたーーとぅ”


ゲームマスターの合図と共に

スタッフらしき人が現れた。

“鶏から順に案内するから付いて来な”


鶏の小屋に到着すると

男性の飼育員さんと鶏がいた。

 男性の飼育員さんは青い髪型をしていて

少しチャラそうにみえる。

飼育員さんのポケットには名札が付いていて

そこに名前が書かれていた。

“ガライ•ルホー”

そして、小屋には鶏の名前が

“スーザン•トゥクン”


鶏は非常におとなしい性格だが、

餌をたくさん食べるそうだ。

また、鳴き声が変わっていて

 ‘ティッティッティツ’と鳴くようだ。


鶏と飼育員さんの紹介が終わって

次は兎の小屋へと足を運んだ。


兎の小屋に到着した。

 小屋には1匹の兎と飼育員さんがいた。

飼育員さんの名札を見ると

“ローベト• フリュー”と書かれていた。

飼育員は女性で

鋭い目つきをしている。

小屋には兎の名前が書いてある。

“ニップ•ドリュー”だそうだ。

兎はお腹が空いているみたいで

エサを口いっぱいに含んで

モグモグしていた。

よく見るとエサが星の形をしていた。

すると飼育員さんが話しかけてきた。

“このエサはラビリンスと言って

 栄養価が高いエサなんだよ”

俺はラビリンスを初めて聞いたのだった。

兎と飼育員さんの説明が終わり、

次の蛇の小屋へと駆け出した。


蛇の小屋へ着いた。


小屋には30匹ほどの蛇と2人の飼育員さんが

いた。

飼育員さんの名札には

“キュソオ•ベイル”

“トトフレ•コオン”と書かれている。

お2人の飼育員は男性で

なんか暑苦しいほど蛇への情熱があるみたい


そして、蛇の名前だが、30匹もいるからか

まとめて”ラルゴン”と呼ぶようだ。

そんなラルゴンだか、1匹1匹、模様が

違っていて、見飽きないのだが、

何故か目が疲れてきた。

 そうか、小刻みにクネクネと動いているのをみて、酔ってしまっていたようだ。


この辺で蛇の小屋を後にして

次の象の小屋へ向かった。


足が少し重くなって来た頃、

象の小屋へ着いた。


象の小屋には2匹の象と5人の飼育員さん

5人の飼育員さんの名札を見ると

“デンレッド”

“ハピネスブルー”

“アッピンク”

“フィエロー”

“シィブラック”と書かれていた。

5人ともカラフルな服装をしていて

明るい表情をしている。

象さんのネームプレートを見てみると

“ヌートピア”

“ジャネル”と書いてあった。

象の耳の形がそれぞれ違っているから

覚えやすそうだ。

渦巻きのような丸形

雷のようなジグザグの形をしている。

また、人が近づくと耳でお辞儀を

してくれるそうだ。


そろそろ象の小屋を後にしようと

その場を離れる、またお辞儀をしてくれた。


象の小屋を後にし、猪の小屋へ向かった。


猪の小屋が近づくのがすぐに分かった。

何故なら物凄い音が聞こえるからだ。

気になって駆け足で小屋へ向かうと。

2匹の猪がぶつかり合っていた。

それを止めようと堅いの良い飼育員さんが、

素手で猪の牙を取り合っていた。

その飼育員さんの名札をみると

“カルラ•レイ”と書かれていた。

そして、猪の名前はそれぞれ

“ピーリーク”

“ナンベイダー”と呼ぶそうだ。

猪の牙は鋭く外形がギザギザになっている

素人が素手で触ると怪我しそうだ。

猪と飼育員さんの紹介が終わった。


すると、真上からまたホワイトホールが

出現し、吸い込まれていくのであった。


息つく暇もなく、扉の前に帰って来た。

再びゲームマスターの声が聞こえてくる。

“おかえりなさいませ ‘••フォ••••様’ “

“早速ですが問題です”

“おとなしいが、エサをたくさん食べる動物と

その飼育員さんの名前を答えよ”


俺は少し記憶を整理してみる。

(エサを口いっぱいに含む兎さんはいたが、

ただお腹空いていたためだろうから

兎さんは違うから)

(それともう1種類の動物もエサをたくさん

 食べたような……)



そうだ!

‘ティッティッティツ’と鳴く、鶏さん

そして青い髪型をした飼育員さんだ!

つまり、スーザン•トゥクン

      ガライ•ルホーだ!

(ピーンーポーン)

奥で効果音が鳴り響いた。

すると、俺はまた少し記憶が蘇った。


蘇った俺を整理していると、

スタッフらしき人が現れて食べ物を

提供してくれた。

俺は警戒したが、お腹が空いていたため、

思わず勢いよく食べた。

食べ物を食べ終わると、再び声がした。

“次の扉へ案内するから

扉を開けて進みたまえ”

俺は扉を開け、次の扉へと進んだ。





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