第35話 スカイツリーダンジョン


 そしてスカイツリーダンジョンも75階層からのスタートだ。ここのダンジョンは武器やアクセサリーも落とすが素材が多いなぁ。

 嵩張るがマジックバッグがあるから大丈夫なんだけどね。

「ーシッ!」

「フレイムストーム」


 は!俺の仕事っと!モンスターを斬りつけてトドメを刺して行く。さらに現れたモンスターを倒して行く。

「あまりドロップが良く無いな」

「普通のダンジョンじゃな、良くも悪くもダンジョンとはそう言う物じゃ」

「今までが異常」

 そうなのか?まぁ、武器とかは異常だったが、魔物の鱗や角や牙がドロップするのだ。

 あと魔石かな。

 でもまぁ錬金術で使うしな。

「さぁ。100階層まで行こうじゃ無いか!」

「きょうは90階層くらいにしたほうがいいのでは無いか?」

「妥当」

「うーん。それならそれでいいけどね」


 90階層ボス部屋、猿猴、猿の化け物だ。

 おっしやるぞー!ってミスティ達が倒してしまった!

「俺の出番が」

「まぁこう言うこともあるのじゃ」

「そうそう」

 ドロップは如意棒?へぇ。あの伸びるやつか。

 宝箱には90枚の金貨が入っていた。

「なんか不完全燃焼だが帰るか」

「我は豚丼を食べたいぞ」

「賛成」

「んじゃ、豚丼食べに行こうか」

 スカイツリーギルドを出て豚丼で有名な店を検索して食べに行く。まぁ、こう言う日も悪くないな。


 家に帰ると錬金術だな。

 またどっさり薬草をもらって来たのでポーションを作る。今回は300本のポーションが作れたな。あとは毒消しポーションを作ってと。何かを作るって楽しいなぁ。

 あとはこの毒腺を使って毒薬やらを作ってみる。まぁ使うことがなければよしなんだけどね。


 次の日も葛飾ギルドにポーションを卸してからスカイツリーギルドに訪れる。

 まぁ。あまり人がいないのはこの前のことがあったからなのかもな。

「つかぬことをお伺いしますがこのダンジョンは無くしても構わないんでしょうか?」

「え?攻略できるってことですか?是非!無くしてもらったほうがこちらとしてもいいので!」

 と言われたので心置きなくやれるな。

「じゃあ、ダンジョンを攻略できたら壊す方向で」

「はい!お願いします」

 と頭を下げられた。


 91階走は猩々、酒を飲みながらこちらを嘲笑っている。こちらは本気なので倒すよ?

 すぐに追いつくと斬って倒してしまう。

 ドロップは酒だな。老酒かな?


 92階層は狒々、今度は一転攻撃的でこちらも気にすることなく倒すことができるな、スピード勝負では負けないのですぐ倒してしまったが。数が多いな。

 ドロップは狒々の尻尾?要らないが一応ね。


 93、94階層と猿の化け物なので95階層は来たね、孫悟空だ。分身の術やら如意棒を使った攻撃をしてくるがこちらも分身の術に火遁の術を駆使して倒すと、ドロップは緊箍児と尻尾だった。宝箱を開けると95枚の金貨とガチャが入っていたので開けると裁縫だった。裁縫かぁ。何作ろうかなあ?


 96階層からまたドラゴン系か、水龍は散々倒したから雷光で一発だ。97階層は土竜だ、土の中を潜って攻撃してくるが出て来た時に倒す。どちらもドロップは鱗だ。


 98階層は赤龍。ほんとに何度も倒されにくるなぁ!ドロップは一個だけ金色の鱗で他は赤の鱗だった。

 99階層は白龍、2匹同時じゃなければどうってことなくなった来ている。こちらもドロップは鱗だ。

 ラスト100回走は金龍だった。

 なかなか攻撃を弾くし体力が半端ないが三人も攻撃してるからすぐに消えて無くなる。

 ドロップは金の太刀だった。

 宝箱からは金貨100枚とガチャ。開けるか聞いてみるといいと言うので俺が開けると革細工が出た。これはマジックバッグを作れと言うことか?


 まぁそれはさておき先に進むと少し紫がかった虹色をしたダンジョンコアがあった。触ってみるといつもの感じで言われたので二番のダンジョンコアを取るにしてダンジョンコアをマジックバックに入れる。ギルドに出てみると後ろが壁になっている。

 ギルド職員は大いに喜んでくれて助かった。


 帰りに葛飾ギルドに寄るとポーションが毎日完売らしくて薬草の買取値段も上げているそうだ。まぁ、数百円上げているそうだからそんなに支障はないがこれが続くと制限をかけないとポーションが値上がりしてしまいそうなので対策を考え中らしい。

 薬草をもらって車に積むと付いてくる車があるので、途中でコンビニによるとついてくる。

「なんかようか?」

「てめえから話しかけてくるとはな」

 とガタイのいい連中が降りてくる。

「一応冒険者証な!」

「そんなん知ってるわ!おい、どこでポーション作ってんだ?」

「教える訳ないだろ?」

「あぁ?あわまり舐めてっと痛い目見るぞ」「はぁ、こんなんばっかりだな」

「兄貴!あの女どもも」

「あ?」

 俺の声色が変わったことに敏感に反応したのは兄貴と呼ばれるやろうだった。

「こ、こっちはポーションの出ところだけ知りたい」

“ダンッ”

「あ?答えると思ってるのか」

 黒塗りのワゴンがひっくり返る。

「ひ、一つ五十で」

「誰が売るかって言ってんだよ?」

大男が殴りかかってくるので腹にアッパーをキメると“ドサッ”と落とす。

 死なれると困るんで上級ポーションをかけると動いてるからいいか。

「で?お前らの頭はどこだ?」

「ふ、ふざけるな!教えられるか!」

 大男どもは倒れてる車を直して走り出すが、車の後ろを俺が持っているので走り出せないでいる!

「わ、悪かったから離してくれ」

「はいよ」

 と離すと逃げ帰ったので走って追いかける。


「ボス、アイツやべえです!これはダメです!」

「は?なんでお前に言われなきゃなんねーんだ?」

 よくあるビルに入って行ったので追いかけるとボスが兄貴に瓶を投げたところだったのでキャッチした。

「な、なんでお前が?」

「なに?ここの人がお前らのボスか?危ないねえ」

「おいお前は誰だ?」

「こいつらの狙ってたのが俺だよ」

「チッ!つけられやがって!」

「ほら返すよ」

 と瓶を放り投げるとドスッと音がしてボスの腹に当たる。

「おー、痛そうだね」

「グハッ!こ、こいつを殺せ!」

「おらぁぁ!」

 ダガーを抜くと膝に刺す。

「ぁあぁぁぁ!」

「たくウルセェな」

「オタクを殺せばいいだけなんだろ?」

「い、いや、この件から手を引く!ま、まってくれ」

 と言い拳銃を発砲するので立ち位置を変わってもらった。

「ガッグハッ」

「おー死んでないじゃないか?俺ら冒険者に喧嘩売った割には拳銃て肩がつくと思ってるのか?」

「急いで病院に!」

「さて生きてればまたな」

 と言ってコンビニに帰ると2人は車の中でアイスを食べて待っていた。

「おわったのじゃろ?」

「帰る」

「俺もアイス買ってくる」

 とコンビニの中に入って行く。


 まぁ、これでポーションのことはいいだろうがな。

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