第29話 葛西ダンジョン2


 86階層、フライフィッシュ、空を飛ぶ魚だが、ヒレが刃物になっているので危ないなぁ。倒すとドロップはクナイだったので大量にゲットした。

 87階層、レッドスケルトン。普通のスケルトンより強靭で動きも滑らかだが、斬れないわけじゃ無い!

 ドロップはツインソード。

 88階層、レッドスケルトンナイト、より強固になったが影縛りでなんとか核を斬って倒せた。ドロップはレッドナイトシールド。

 89階層、レッドスケルトンアサシン、俺と似た様な技を使うが俺の方が上、忍法を駆使して倒して行った。

 ドロップは手裏剣だ。これも根こそぎ取って行く。

 90階層、ボス部屋にいたのはガシャ髑髏、影縛りでも縛れないので火遁の術とアクセルでなんとか核に斬り込んで倒せた。

 ドロップは聖剣アドラダイン。


「ふぅ。ここまででもだいぶ疲れたぞ」

「お疲れなのじゃ」

 サーシャがお茶のペットボトルを差し出してくれるのでそれを一気に飲み干す。

「無茶してる」

「あと10階層だからな」

「無茶はダメ、過信し過ぎは怪我をする」

「あぁ。でもステータスも上がって」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 忠野 健人タダノケント  23歳

 レベル 136(限界突破) 職業 忍者

 スキル 短剣術極 アクセル 迅雷 雷光 追撃 鑑定 中級忍術 上級回復魔法 風魔法極 上級火魔法 中級土魔法 中級水魔法 中級光魔法 罠探知 罠解除 麻痺無効 毒無効 睡眠無効

 ユニーク 疾風怒濤 一撃死無効

 称号 ラック限界突破

    ダンジョン踏破者

    ダンジョン攻略報酬(未)

 装備 黒狼の外套

    ミスリルラージダガー

    ミスリルラージダガー

    スピードピアス

    マジックバック(大)

    クロスベルト

    黒狼の胸当て

    黒狼のブーツ

             41550000リラ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あ、ダンジョン攻略報酬もらうの忘れてたわ」

 今ガチャろう。ガチャ玉が出てきて、

『スキル 錬金術』

 おお、錬金術かよ、何か作れるのかな?

「よしあと10階層がんばるぞ!」

「そのいきなのじゃ」

「私は反対です」

「え?」

「とりあえず明日に持ち越した方が絶対にいい」

 ふむ。ミスティがそこまでいうなら。

「ならしょうがない、今日はここまでだ」

「まぁ、時間はあるしのぉ」

「賛成、一度しっかり休んでからの方がいい」

 と言うことでギルドから出てきたわけだが、買取はお願いしなかった。

「葛飾ギルドに行ってみよう」

 車に乗り込み昼飯がてらドライブスルーで済ませる。

「お疲れ様です」

「あ、忠野さん!こっちきてください!」

「ん、はい!」

 別室に行くと怪我人が大勢いた。

 回復魔法のエリアヒールをかけるとだいぶ良くなったのか静かになった。

「これどうしたんですか?」

「あれ?武器を売ってるんじゃ無いんですか?」

「誰が?」

「忠野さんが?」

「「え?」」

「偽物」

「あぁ、俺は本田さんと幸太くんにしかあげて無いですよ?」

 今野さんはしゃがみ込み、

「良かったー」と言っている。

「で?なんでこんなことに?」

「何故か忠野さんを装って武器を売りつけてる奴がいるらしくてそれで強くなったと勘違いして」

「なんですかそれ?」

「まぁ、買ったやつも悪いんですけど、本田さんと幸太君が結構頑張ってて」

「ほうほう」

「強い武器を身につけたら強くなると勘違いしたみたいですね」

「なるほどね」

 まぁ。自業自得かな?

 それより俺の偽物かぁ。


「見つけてきたのじゃ!」

「「「ええ?」」」

「いや。その。悪気はなくて」

「いや、悪気があるから顔出したんでしょ?」

「すいませんでした」

「武具店の証明書は?」

「持ってません」

「なら警察ですね」

 と警察に捕まっていった。

 倒れてる人の剣を見ると、あぁ、そっくりだな。黒銀の剣に。

「すいませんでした。疑ったりして」

「それはいいですよ」

「治療費はお支払いしますので」

「わかりました。あ、武器買いませんか?」

「え、ええ?今ですか?」

「はい、葛西ダンジョンに最近行っててまぁまぁの武器が手に入るんですよ」

「そうなんですか?葛西ギルドに売ったりは?」

「最初はしたけどどうも反応が悪いんで」

「分かりました見てみましょう」

 車から取って来る体で鞄に放り込んで持って行く。

「おおっ!これなんかすごいじゃ無いですか?」

「それは聖剣アドラダインですね」

「せ、聖剣ですか?フオォォォ!」

「ちょっと、構えてみても」

「どうぞ!」

 いろんな構えをする今野さん、好きなんだろうな。

「いやぁ、いい剣ですね」

 ツインソードや飛脚の靴なんかもいいと言ってくれたので買い取ってもらうことに。

「いやぁ。これでこのギルドも潤いますよ!」

「武器を落とすのはあまりいなかったですもんね」

「そうなんですよ、だから武器が不足しがちで」

 まぁこれだけあればだいぶいいだろう。

「じゃあこの金額で振り込んでおきますね」

「はい。よろしくお願いします」

 とりあえず偽物騒ぎも終わったしなんとかなったな。

 車に乗り込もうとすると、

「忠野さん!」

「お!本田さんに幸太君」

「お久しぶりです」

「いやあ。久しぶりだね」

「今2人でチーム組んでるんですよ」

「やっぱり1人じゃつらくてね」

 本田さんと幸太君のチームか、

「いいですね!楽しそうで」

「あはは、そっちのパーティーには負けますけどね」

 うちはハーレムパーティーだしなぁ。

「何回層まで?」

「いまが22階層ですね」

「おお。ならもうオーガも倒せたんですね」

「苦戦しましたよ、だから2人でやろうってことに!」

「あはは、そういうことですか」

「忠野さんは今どこに?」

「葛西ダンジョンに行ってますよ。今日は武器を卸に来ただけです」

「おっ!武器ですか!見に行かなくちゃ!」

「結構いいの入ってると思いますよ!」

「よし幸太君いくぞ!」

「あ、待ってよー」


そうか2人でチームになったんだな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る