第25話 限界突破


「あー、食った食った」

「もう食べられんのじゃ」

「無理」

 お好み焼きでお腹がいっぱいだ。

 

 その後は薬局に寄ったり家具屋に寄ったりして帰ってきた。配達は頼んでなかったからようやく家具が届いたな。


 家具の位置を変えたりしてようやく落ち着ける場所になった。ミスティはパソコンをポチポチしてるし、サーシャもスマホを弄ってる。俺もスマホを弄ってると三人目の勇者が現れたらしい。だが、困惑して出て来れなくなったようだ。


 1人目は人気者、2人目は亡くなり、3人目は振った。4人目は引きこもりか、あと1人いるんだよな。


 それにまだ出てきてないルバリオル大陸の人間もいるだろうしな。


 まぁ出くわさないことを願うばかりだ。

「っと、もしもし?」

「おう、ワシじゃが?分かるか?」

「あぁ、刀の!」

「そうじゃ!玉鋼はまだあるかのぉ?」

「あ、ギルドに卸しちゃいました」

「そうか。それならまた取ってきてくれんかのぉ?」

「まぁ。明日以降になりますけど?」

「分かった!頼んだぞ」

 玉鋼は何処だっけか?

「如何したんじゃ?」

「いや。玉鋼は何処だったかなぁと思って」

「新宿の19階層か葛飾の34階層」

 ミスティが答える。

「覚えてるのか?」

「まぁ、これくらいはね」

「んじゃ明日は新宿ギルドに行こうか」

「初めてじゃのう」

「分かった」


 次の日、新宿ギルドに車を停めて降りていく。ギルドに入るとやっぱり人が多いし若いなぁ。

 ダンジョンの入場手続きをして1階層から進んでいく。サーシャがまだ来たことなかったからだ。ようやく15階層にいき、16階層からまた進んでいく。ヘビーロックを倒してダイヤを集める。

 17階層がメタルフロッグ、18階層がメタルコングでようやく19階層のメタルリザードにたどり着いた。まぁ、俺しかまた戦ってないけどな!よし!玉鋼は全部で20個になったのでメタルゴーレムを倒してミスリルインゴットを取り、1階層に戻る。とりあえずもう一周して集めたら帰ることにする。

「あれ?今日は買い取りしないんですか?」

「うーん、良いのがなかったからね」

 と言ってギルドを後にする。

 宅配便で刀鍛冶のおじさんのところに玉鋼は送る。

 送ったことを伝えて今日の仕事は終了だ!


「ケントは今何レベルじゃ?」

「えっと。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 忠野 健人タダノケント  23歳

 レベル 101(限界突破) 職業 忍者

 スキル 上級短剣術 アクセル 迅雷 追撃 鑑定 中級回復魔法 上級風魔法 中級火魔法 中級土魔法 中級水魔法 中級光魔法 罠探知 罠解除 麻痺無効 毒無効 睡眠無効

 ユニーク 疾風怒濤 一撃死無効

 称号 ラック限界突破


 装備 黒狼の外套

    ミスリルラージダガー

    ミスリルラージダガー

    スピードピアス

    マジックバック(大)

    クロスベルト

    黒狼の胸当て

    黒狼のブーツ

              41450000リラ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「101だね!ようやく100超えたよ!」

「おかしいのぅ、ヒューマンの限界レベルは100だったはずじゃが?」

「あ、俺限界突破持ってるからね」

 サーシャは驚いている。

「そんなのを持っとるんか?じゃったら納得じゃ」

「てか最近ボス撃破ボーナスが出ないよなぁ」

「なぬ、それは当然のことじゃ!そんなのポンポン出てたら強くなり過ぎるじゃろ」

 そうだよなぁ。最近出てないのが普通なんだよね。

「まぁ、また出るだろう」 

「あまり期待しない方がいいのじゃ」

「そうだね」

「大丈夫ケントは幸運”」

「おう!んじゃ今日も行こうか!」

「「おー」」


 葛飾ダンジョンにも来る人達の中で幸田くんを見つけた!

「よっ、見つけた」

「あっ、忠野さん」

「これを渡したかったんだ」

 黒銀の剣を渡す。

「えっ!、いいんですか?」

「ああ、ドロップ品だから気にしないで使ってくれ」

「ありがとうございます!」

 あれっ?隣にいた子は如何したんだろう?

「隣に居た子は?」

「あはは、振られちゃいました」

「そ、そうか」

「いいんです!僕も有名になって見返してやるんです」

「その息だ!頑張れよ!」

「はい!」

 そうか、振られちゃったのか。

「我は振らんぞ?」

「私は振らない」

「な、なんだよ急に」

「「別に」」

 なんだかな、もう本田さんは今はいないみたいだな。


 じゃ、ダンジョンに行こうかな。

 41階層。

 メリーシープという羊のモンスターだ。

 睡眠をかけてきているようだが効かないんだな!サクッと炎舞で倒すとドロップが羊毛だった。これで何を作れと?

 42階層、

 ダンジョンキャットというこれまた可愛い猫が出てきた。引っ掻きなどしてくるが、鑑定してみると毒持ちらしい。アクセルで近寄って斬る、あまり気持ちのいいもんじゃないな。ドロップは猫耳?なんの要素があるのか?ミスティにつけてもらったら聞き耳の効果があるようで、一応魔道具らしい。


 43階層、

 レンズが浮いている?レンズウォーカーというらしく光魔法のレイを放って来るが他のレンズウォーカーと協力して跳ね返して来るので、アクセルに疾風怒濤で素早く斬っていく。ドロップは鑑定のモノクルというもので鑑定が出来るらしい。これも魔道具だな。


 

 

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