第14話 ミスリル


 あれから1週間。ミスティとレベル上げをしていた。どこかで自分が強いと勘違いしていた様だ。


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 忠野 健人タダノケント  23歳

 レベル 60(限界突破) 職業 忍者

 スキル 中級短剣術 アクセル 迅雷 追撃 鑑定 中級回復魔法 中級風魔法 中級火魔法 初級土魔法 初級光魔法 罠探知 罠解除 麻痺無効 毒無効 睡眠無効

 ユニーク 疾風怒濤 一撃死無効

 称号 ラック限界突破


 装備 黒狼の外套

    黒狼の小剣

    銀狼のダガー

    赤龍のダガー

    スピードピアス

    マジックバック(大)

    クロスベルト

    黒狼の胸当て

    黒狼のブーツ

              31395000リラ

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 ミスティ   ???歳

 レベル 127

 スキル 弓術極 ムーンショット ストリームショット 三連射 付与 幻術 風魔法極 緑魔法極 水魔法極 毒耐性 麻痺耐性 睡眠耐性  初級火魔法 初級土魔法

 ユニーク 月の雫 夢見

装備 銀の弓

   スピードピアス

   白銀の衣

   飛竜の靴

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 一応あの頃の倍を目指したが中々レベルが上がらない。

 後は魔法も中級にあげれる様に努力した。

 もう一度挑戦だ。

 29階層、火竜、

 俺は風魔法で飛び上がりアクセルと迅雷で火竜を斬りつける。追撃も追加だ! 

 ミスティも援護射撃をしてくれるから火竜も苦戦している様だ!削ってやる!

 と粋がってたのに、結局その日も勝てないままだった。逃げる様に火竜から遠ざかる。

 

 また、その日からレベル上げが始まった。

中々あがんないレベルを睨みつけて怒ってもしょうがないが。自分に満足していないんだと痛感した。

 ギルドへの買取も似た様なものになってきているがまだ高騰しているそうだ。

 まぁ。安価で買えるようになれば次の行動に移せるのか。


「あんちゃんどうした?」

「おう。幸太くんか」

「思い詰めた顔してたからさ、ここで死んじゃだめだぜ?」

 俺が死ぬ?なぜ?

「あはは。死なないよ。レベルが上手いこと上がらなくてね」

「なんだ。あんちゃんもか」

「幸太君も?」

「そうなんだよね。まだレベルが低いからグレーウルフに行けなくてさ」

 そうか。ボス部屋は入れば生きて出て行くか死ぬかだからな。

 俺は何を焦ってるんだ?まだボス部屋が残ってるじゃ無いか!今以上に強くならなくちゃ無理に決まってるだろ?

「アハハハハ。そうか。そうだな!俺は何が焦ってたようだよ!幸太君ありがとう!」

「えっ!俺は何も」

「幸太君のおかげで分かったんだ、俺は焦る必要なかった」

「あはは。あんちゃんのちからになれたようでよかったよ」

「あぁ!本当にありがとう!って幸太君?防具は?」

 厚手のジャンバーに黒のパンツだ。しかも戦闘でところどころ破けている。

「え?高いからまだ買えないよ!」

「そうか…待ってな」

 俺は助けてくれた幸太君に俺と同じ装備をプレゼントした。

「黒狼の胸当てと黒狼のブーツだ」

「え!そんな悪いよ」

「もうリラ使っちゃったからやるよ」

「え!リラ使ったの?」

「いいから着てみなよ!」

 幸太君にちょうどよく似合うな。

「い、いいのこれ?」

「あぁ。俺が来てるのと一緒で悪いが他の装備を知らなくてさ、丈夫さは折り紙つきだ。だからちゃんとレベル上げてからグレーウルフにはむかうんだぞ?」

「わかったよ!」

 幸太君と別れて、ふとミスティと目が合うと、

「良かった、元に戻ったみたいね」

「あぁ、俺はラッキーな男だ」

「さっきの子もね」


 新宿ダンジョンの15階層から新しく始める。

 16階層もダンジョン型だ、岩のようなモンスターのヘビーロックだ。ファイヤーストームで倒せるがドロップ品はダイヤモンドだった。小さくてわかりにくいが大粒のダイヤだ。マッピングしているから全部を回って回収する。

 17階層はメタルフロッグ、舌に毒があるらしいが毒無効なので効かない!倒すとレアメタルがドロップした。これも全て回収っと、

 18階層メタルドンキー。ゴリラがメタルなのはどうかと思うがそれよりパンチが強烈だな!まぁ、魔法を使って倒せばダガーも傷付かないだろ!ドロップはミスリル。

 ここでミスリルか!長かったな!これで打ったダガーが欲しい。ミスリル鉱石だから精製したら少ししか無いよな?もっと集めないとな!

 19階層、メタルリザード、こいつも落とさないかなぁ?倒してみると鉄?いや、鑑定では玉鋼と出ているが本当か?でもなぁ。まぁ。集めてみるか?

20階層、メタルゴーレム。

 これは予想してたからね!何を落とすのかなぁ!ミスリルだと嬉しいなっと!アクセルで頭の後ろに着地してそこから「ファイヤーストーム」

ドロドロと溶けて消えていった。

 ドロップは、YES!ミスリルインゴットだ!宝箱には金貨が20枚だけだが、まぁいいだろう。

 

 さてと。

「どうしよっか?」

「なにが?」

「このまま行くか?またここを周回するか?」

「…周回がいいと思うかな?」

「よし!周回しよう!」

 俺たちは15階層から20階層を周回することにして夕方まで周回した。


「そ、そんなこと言わずに!」

「やだ!鉱石は売るから!」

「一本だけでも!」

「しつこい!インゴットは俺のなの!」

 俺はマッピングしたものをギルドに提供したらミスリルインゴットを取られそうになったので死守した!

「クソッ!こんなにギルドの長が頼んでもだめか!」

「俺はこれでダガーを作るんだ!」

「なら一本でも足りるだろうが!」

「頑張って20階層を攻略できる冒険者を育てなさい」

「うがー!!」

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