第11話 新宿ギルド


「ここが新宿ギルドか」

 人が多いのは確かだな。若い人が多いな。俺も別におっさんじゃないがな。

 入場手続きをして中に入るとフィールド型だった!

「1階層からこれか」

「2階層に行く階段を探さなきゃね」

 1階層はキラーラビットと言うツノの生えたウサギのモンスターでスピードがある。

 まぁ。油断してなきゃ殺されたりはしないが怪我は負うだろうな。

 2階層の階段を見つけて下に行くフィールド型が続くならしょうがない。

 暴れ牛が2階層のモンスターか。

 3階層はゴブリンだ。

 集落ができてたので潰してきた。

 4階層はオーク。

 ここも集落ができてるな!

 ファイヤーボールで集落を燃やして中から出て来るオークを倒して行く。更地に戻るのでこれで安全だな!

 5階層はボス部屋だが、並んでるぞ?

「ここはどんなモンスターが出るんだい?」

「なんだ小僧は知らずにきて大丈夫か?ここはオークナイトだからパーティーできた方がいいぞ」

「そうか、ありがとう」

 といい横に座る。

 舌打ちされたが情報をあげてくれて心配してくれたんだろうな。


 その子達が先に行く。

「おう。小僧もちゃんと考えて戦えよ?」

「おう!ありがとう」

 10分ほどで開いたので中に入ってみるとさっきの若者はいない様なので一安心だ。

 オークナイトがひりつく声を出している。

「さぁ。狩るか!」

「えぇ、そうね」

 オークナイトなら様子見も必要ない、迅雷で削っていき一気に仕留めるとオークナイトの剣と鍵があったので宝箱を開けると金貨が5枚入っていた。

 6階層に出ると今度はダンジョン型だった。

「おう、小僧やるな!」

「あ、待っててくれたのか?」

「心配になってな、余計なお世話だったみたいだ」

 5分とかかってないからな。

「ありがとう、これやるよ」

「お。なんだこれ?」

「力のピアスだ。力が上がるぞ?」

「マジか!サンキューな!」

「おい!行くぞ」

「おわ。待てって!じゃーな!小僧!」

 小僧と呼ばれる年でもないのだが、童顔だから仕方ないか。


 その後は6階層からマッピングをして行く。モンスターはスケルトンだった。ドロップは骨粉?どうしろと?

 7階層はゾンビ、8階層はグール、9階層は屍鬼とアンデットばかりだったが、光魔法が役に立った。初級だがかなり効果があるみたいだった。

「次が10階層か、大丈夫か?」

「えぇ、問題ない」

 いつにも増してクールだな。

 扉の前には誰もいないので進むと扉が閉まり、グールソルジャーが出てきた。

「ソニックレイ!」

 光の光線がグールソルジャーを焼き切る。

 まぁ、核が見えたので勝負あったな。

「ーッシッ!」

“パリン”

「おー、流石ミスティだ」

「これくらいわね」

 で?ドロップは拳大の魔石と鍵、宝箱は金貨10枚だった。

 んで、11階層もまたダンジョン型だ。マッピングしながら進む。

 モンスターはビッグラット、でかいネズミだな。

 12階層はキラーバット、13階層はキラーホッパー、14階層はオークソルジャーだった。

「とりあえず15階層までマッピングすればいいだろ」

「そうね」

 15階層のボス部屋にいたのはキラーマンティスだった。鎌がよく切れそうだな。

 そこまでスピードがないから後ろに回って首を斬り落とす。少しの間動いていたが消えていった。ドロップはキラーマンティスの鎌と鍵、宝箱には15枚の金貨だ。

 俺たちはボードに触って1階層に戻った。


 受付に行ってギルド長案件だと言うことを伝えて別室に行くと待っていたらしい。

 とりあえずマッピングした物とドロップ品を比較して行く。15階層のキラーマンティスの鎌は武器に使えるがそれ以外がオークナイトの剣に拳大の魔石か、あとは割に合わないかもな。

「なに、骨粉も肥料にすると凄いスピードで食物が育つんだぞ?それにキラーホッパーの脚は武器にも防具にも仕えるからな!」

「それならいいですが」

「これは売ってもらえるんだよな?」

「はい!持っててもしょうがないですし」

「よし!キラーマンティスの鎌は一千万で買おう!」

「えぇ!いいんですか?」

「葛飾ギルドの真似だよ、流石にこれ以上のものはないがこれだけ高価な買取をしていますよとアピールするんだ」

 あはは、二番煎じですね。

「あと15階層分のこのマッピングも一枚五十万で買い取ろう。いいかな?」

「いいですよ」

「よし!それじゃあこれから会議だからこれは持って行く!あとは佐々木!よろしくな!」

 凄いな、ギルド長の後だと佐々木さんがすごくやる気なさそうに見えるな?

「はい、では全額がこれになります」

「はい。わかりました」

「アグレッシブなボスですね?」

「もうちょっと抑えて頂きたいくらいですよ」

 と。ちょっと笑ってくれた。


 外に出ると夕方だ。すごく寒いな。

 ピトッとひっついて来るミスティも寒いのだろう。

「今日は鍋でもするか!」

「鍋?私の国でもありました!」

「そうか!なら食材買いに行こうか!」

「はい!」

 白い息を吐きながら車に向かう。

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