第4話 ダンジョン


 自宅に帰った俺は、

「これでいいかな?」

 装備を着て見るとやはり厨二感はしょうがないか。でもこれからいっぱい出てくるんだろうけどな。

 バッグにカードを入れて…あれ?奥が深いな!まさかこれって?そこら辺にあるものを入れて見ると入る入る。

「マジか、マジックバッグやんけ」

 中から入れたもんを取り出してキンキンに冷えたビールを入れて見る。

 明日も冷えてたら時間停止もかかってるってことだよな。


 ラッキーどころじゃないよ。

 これはラック限界突破してるわ!

 後は一昨日集めたドロップ品をどうするかなんだよな。主に狼の毛皮なんだけどな。

 このボロボロのバッグの中身を仕分けしないとな。

 狼の毛皮も種類があるみたいで白っぽいのとグレーっぽいのがあった。あとは結晶みたいなやつだけどこれは画面に入れて見るとリラに変わったので全部リラに変えた。


 狼の毛皮は明日ギルドに持っていけば買い取ってくれるだろ。


 ボロボロのバッグに綺麗に畳んで入れておく。


 次の日、マジックバッグから出したのはキンキンに冷えたビールだ。やったな俺!

 そして朝からギルドに行って買取を頼んだ。そしたらてんやわんやになってしまった。別室に呼ばれてこれはどうしたのかと聞かれ、あの日あったことを話すと分かってもらえた。グレーウルフとシルバーウルフの毛皮はは高く買い取ってもらえる様で良かった。

「ろっ!六百万?何かの間違いじゃ?」

「いえ、グレーウルフの毛皮が十枚で百万円、シルバーウルフの毛皮が五枚で五百万です」

「たかっ!そんな高価なのはなんで?」

「いい防具になるからだそうです。あとモンスター産の毛皮なんかは高く売れますよ?」

「マジか!もっと狩れれば良かったのに!」

「まぁ、あまり深追いするとしっぺ返しを喰らいますから安全に攻略することをお勧めします」

「ふぁい」

 お金はカードに入れてもらい少しだけ下ろした。

「俺の財布がパンパンなのはいつぶりだろ?」

 浮かれて落とさない様にマジックバッグにいれる。

 

 そしてダンジョンの前に立って、前のモヤの中に入って行く。

「おぉ!これぞダンジョンか!」

 蝋燭なのか灯りが灯っていて、石造りのtheダンジョン!

「おい!後ろがつっかえてるだろ!」

「あっすみません」

 と後ろの冒険者に謝って、さっそく走って行くとゴブリンを発見し、素早く倒すと結晶になる。これは魔石と呼ばれている様でこれを持って帰っても金に変わる。

 まぁ、ゴブリン程度なら少しの金にしかならないのだが。

「よーし!いっくぞー!」

 ダッシュで2階層までの道を探すとあったので下に降りる。

 ここはゴブリンがたくさんいるな。

「まだここにはあまり人が来てないみたいだな」

“ザッザッザン”

 と斬って周り、魔石を画面に入れて行く。

 ゴブリンは魔石の他に棍棒や布切れを落とすが金にはならないので放って置く。

 3階層の敵はオーク!オークは肉を落とすらしく、これは高級らしいので取っておきたい!

 流石にオークくらいじゃまだまだですぜ!

 4階層はようやくウルフ系が出てくるが茶色のウルフだ。

 まあ、たおせば毛皮や牙になるから取っておいていいだろう!

 ここまで順調に進んできたが、5階層は扉があったボス部屋の様だな。

「んじゃ行きますか!」

「おっ!」

 グレーウルフの群れだった。

「よし!来い!」

『ガウウウゥゥ』

“ザザン”

 ダガーの威力もあるし、こっちはかすり傷もないぞ?余裕だな!

 結果、グレーウルフ15体は毛皮になったのとここでも鍵が落ちている。拾うと宝箱が現れて開けると金貨5枚とグレーウルフの毛皮が五枚入っていた。

 この調子で10階層転移まで行くか!


 6階層にオークの集落があり、そこにはオークナイトがいた!無視して通りたかったがオークナイトの雄叫びが上がるとオークが俺の方にやってくる。

 疾風怒濤を使いオークを倒して行くとオークナイトが前に出てきた。

 槍を持っているのでこの前と同じようにはいかないが、それでも一回勝ったんだ、風魔法を放って槍で弾いたところで中に潜り込んで首を刺すと動きが緩慢になる。

 あとは削ってお別れだ。


 オークスピアーを落としたのでこれも金になると思いマジックバッグにいれる。鍵は出てこなかったがオーク肉を大量にゲットできたので良かった。


 7階層はゴブリンナイト、シーフ、魔術師だ。まぁ。頭を使ってはいるがしょせんゴブリンだしなあ。瞬殺!

 ゴブリンの剣なんかは金にならないから諦める。 


 8階層には今度は猿だ、なかなかすばしっこくて何かの実を投げてくるが避ける。何かの状態異常でも付与するのかな?倒すと白い毛皮を落とすので狩っていく。小さいのだけれど何かになるのであろう。


 9階層はホワイトウルフ、毛皮がすぐ汚れそうだけど人気になるだろうから今のうちから集めて置く。気付いたらホワイトウルフがいなくなってしまっていた。狩りすぎたか?


 とうとう10階層に来てしまった。ちょっとだけ急いでしまったかな?


 ボス部屋の扉を開く。

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