第2話 戦闘
駅の中の方に行くと、
「でかいオークだな!こいつがボスか?」
疾風怒濤でトドメを刺しに行くが避けられた?
『ふごォォ』
鎧をきているからオークナイトか?
剣を降りこちらを見る。
クソッ!どうすればいいんだ?
俺は今の所、速さしかないだろ!
疾風怒濤を使い速さで敵を撹乱する。
少しづつ削って行ってる。
『ゴオオオオオオオ』
足がビタッと止まってしまい思いっきり剣を受けてしまい吹き飛ばされる。
「ガハッ」
こ、これは俺じゃ無理かもしれないな。
脇腹の痛みを我慢して立ち上がると、オークナイトがこちらに突っ込んでくる。
疾風怒濤!
こちらも走り突っ込むが途中で避ける様に体を捻りダガーを二つとも鎧の隙間に差し込むと「迅雷」を使って引き裂いた。
『ふごォォ…』
なんとか倒せた様でドロップ品になった。
液体の入った瓶に鋼の剣、あと鍵?
周りを見渡すと宝箱が出てきた。
「これを刺すのか?おっ!空いたな」
中には金貨が入っていたので画面に入れて見ると一枚100リラと出ている。
それがこんなに沢山か。とりあえず全て入れると、その場で座る。この瓶がポーションだったら使えるはずだ。
俺は迷ったが傷口に少し垂らすと、“シュオオオォォ”と音がして傷がなくなった。半分近くなくなった液体を大事にポケットにしまい、鋼の剣を持って構内を彷徨くとようやくモンスターはいなくなったみたいだ。
「おーい!良かった!助かったんですね」
鉄の剣を持った男が近寄ってくる。その他大勢もこちらにきている。
「はい、なんとかなりましたね」
「モンスターなんてビックリですよ!なんとかこれで戦えました!ありがとうございます」
「あ、これも誰か使ってください」
と鋼の剣も渡す。
「どうしたんですかこれ?」
「さっきオークと戦って勝ったのでその戦利品ですよ」
「す、すごいですね!オークがいたんですか?」
駅は啜り泣く声やモンスター?と言う声などが響いている。
「これからどうなるかわからないんで、誰か使ったほうが」
「俺に貸してくれ!俺だって戦える!」
高校生くらいの子が名乗り出た。
「分かった!これを頼むよ」
「よし!でもここはモンスターがいないな?」
「たぶんオークがリーダーだったんじゃないかな?ここは安全になったと思っていいかもしれないな」
「そうか!んじゃ外に出てモンスター狩ってくる!」
「おい!あまり無茶はするなよ!」
「大丈夫!最初はゴブリンからやるし」
最近の子は行動力があるな。
「私達はどうすればいいですか?」
「俺も外に出ます、ここなら安全でしょうし少し休んではどうですか?」
俺は外のことが気になるからな。
「俺が残るんで少しは休憩しましょう」
と鉄の剣の男が言う。
「あっ!俺は本田です」
「あ、忠野です」
「じゃ!忠野さん気をつけてくださいね」
「本田さんも」
みんなと別れて逆のホームに出るとやはりモンスターが暴れているので疾風怒濤を使ってモンスターを斬って行く。
死骸を見ると吐きそうになるが、そんなことを言ってる場合じゃない!次は自分になるかもしれないからな。
あらかた片付いたと思ったがここのボスは何処にいるんだ?と思って探していたら。
“ドスン”と音がしたので振り向くとオークがいた。
鎧も来てないのでただのオークだろう。
斬りつけると逃げようとするので追いかけて殺した。
逃げられるとこちらが悪いことをしている気分になるな。
ようやくここら辺もモンスターがいなくなったので近くにあったボロボロのバックにドロップ品を拾ってステータスを見ると、
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レベル 15(限界突破)
スキル アクセル 迅雷
ユニーク 疾風怒濤
称号 ラック限界突破
初エリア解除ボーナス(未)
強ボス撃破ボーナス(未)
装備 銀狼のダガー
赤龍のダガー
クロスベルト
黒狼の胸当て
黒狼のブーツ
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また2回ガチャが引ける様だな。
1回目はスキル回復魔法で二回目は風魔法だった?魔法?使えるのかな?
自分に回復魔法とやらを使うと擦り傷なんかが治った。
「さて。これからどうしようか?」
とりあえず家に帰ろう。
「ふぅ。ただいまっと」
部屋は2DKだ。独身で彼女もいない。
せっかくの車はベコベコになったしついてない。
テレビはつけっぱなしにしていたのでまだついてるってことはニュースをやってるってことか。ブーツを脱ぎ、部屋に入る。
ソファーに座ってニュースに注目すると、避難所の開設、モンスターが何処にいるのかを地震の時の様にマップで表している。まるでモンスター対策をしていたかの様だな。
なんで東京だけなんだ?
他の地域はモンスターがいないのか?
それとも東京だけがこんなことになってしまったのだろうか?
はてなで頭がおかしくなりそうだな。
ここから近い場所だと近くのスーパーか、買い出しに行けなくなったら困るから行くか。
俺はマップの写メを撮ってからそのスーパーに向かうとモンスターがウヨウヨいる。狼系のモンスターだ。疾風怒濤を使ってどんどん倒して行くと一際でかい狼が現れた。
疾風怒濤を使って早く動くがモンスターは目で追うばかりだ、風魔法を使う!こんな時は「ウインドカッター!」風の刃がモンスターを襲う。ヒラリと躱されると突進してきて右腕に噛みつかれた。
「ウググッ!こなくそ!」左手で目を抉ると目から血を流しながらこちらを見ている。
俺は回復魔法で右手を癒し腕が動くことを確認する。
死角ができたのでそちらに回りウインドカッターを連発する。
ついでに斬りつけに行くとやはり動きが鈍い。そのまま削っていくと倒れて消えて行く。
ドロップはダガーより少し大きめだが、ダガーと同じ形の武器と袖のない外套だ。黒だから目立たないな。とりあえず大きめのダガーは腰につけ外套を着る。鍵が落ちていたので見渡すと宝箱が出ていた。
宝箱の中身は金貨が入っていてその中にガチャの玉もあった、こう言うふうにも出るんだとガチャを開けると『スキル 麻痺耐性』だった。
金貨を画面に入れて、周りを見ると悲惨な状況に変わりはないな。ドロップを拾い集める。狼の毛皮と結晶が落ちていた。
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