【エッセイ_06】心が泣いている状態が続くと、太る?①
2020年4月以降、コロナをきっかけに殺伐とした仕事の忙しさから解放され
自分のことを見つめ直す時間ができるようになった。
ちょうどその頃、中途半端な関係が4年ほど続いていた男性との縁を切ったばかり。
心の整理をするのにちょうどいいや、なんて毎日を過ごしていた。
その男性とは、一緒にいても本当にさみしくて
気分転換とボディメイクを兼ねてボクササイズやフィットネスクラブetcなど、その間も時々運動はしていたけど
メンタル面がまったく満たされてないせいか、仕事以外はやる気が起こらず
最後の方は大好きな仕事に対しても良くない影響が出始めていた。
「目の前にいる人の心に向き合おうとしない、誠意のない男性はいやだ!!」
と、心の底から思い、もう二度と顔も声も見たくないと
心の中でその人との間に鉄の城壁を構えた。
この年齢になって人(恋愛だけでなく人間関係全般)に対する、
自分の好みの基準がわかった、つらかったけど骨身に染みた出来事だった。
そこから2年ほど経った頃、ようやく気持ちが上向きになってきた。
というのも、メンタル面が沈んでいた頃は「見たくない」「きつい」と思っていた
美容の雑誌を手に取りたいと思うようになり(何年振りだろう!)、
見ていてつらかったTVの恋愛系バラエティも見たいと思うようになってきたからだ。
そんなとき、仕事帰りのバス停でバス待ちをしていたら
20代後半~30代前半と思しき女性2人組の会話が偶然耳に入った。
「人間的にかなりクズだったけど、顔がめっちゃ好みだったから2年ひきずったもん」って話す女性に対し、「顔は大事だよね~」と相槌を打つ彼女の友だち。
ポーカーフェイスを装いながらも、心の中では「わかる、わかる!」とわたしも話の輪の中に加わってひとしきり盛り上がっていた。
ようやく心が元気になってきた!
回復は遅かったけど、やっと元気になってきたことがうれしい。
今、この文章を綴っていても涙が…。
やっと、心の奥底からダイエットを始めたい気持ちが出てきた。
というのも、人は心が満たされないと食べ物に走ってしまうと身をもって体験したからである。
背中と下腹部の肉を落としたい、二の腕を細くしたい…とやりたいことはいっぱいだけど、もともと体力がなく、昔から睡眠の質が悪いのか、人より少し多めの睡眠が必要なわたしは、仕事と勉強に絶対的なプライオリティーを置いている今、これに運動も加えると両立の持続が心配なので、まずはおうちでできる筋トレと16時間ダイエットから。
「ここ数年、あの人太ってきてない?」という知り合いが周りにいたら、
わからないだけで、もしかしたらその人は心が泣いているのかもしれません。
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