【エッセイ_02】自分の中の「面倒くさい」とどう戦うか、これが問題だ
40年ちょっと生きてきて、実感していることがある。
成長して大人になったことで一見ブラッシュアップしているように見える自分の性格は、実は子どもの頃からあまり変わっていないのだと。そのうちの1つが、面倒くさがり屋な性格だ。
仕事面では不思議とその性格は息をひそめているらしい。
面倒くさがり屋と、それに類似する言葉を誰からも言われたことはない。
むしろ「几帳面ですね」とお褒めの言葉をいただくことが多い。
以前勤めていた会社の同僚からは
「すぐにだるいって言うの、口癖だよね」と笑われていたが、
それを表に出しているのも身内だからこそ。
いや、正しくは“身内だからちょっとだけ素の自分を見せている”が正確な表現だ。
相当な面倒くさがり屋だけど、人には良く思われたい。
その見栄っ張りな性格が、あえて真逆の行動を自然と取っているようだ。
だから、プライベートになると反動が一気に噴出する。
休みの日は、一日中パジャマ姿は当たり前。
好きなだけ寝て、おなかすいたら起きて、また寝て、の繰り返し。
幸せな休日の過ごし方だ。
だから、顔を洗う行為さえも面倒くさい。
というか、毎日朝起きて、顔を洗うのも本気で面倒くさいと思っている。
仕事に行かなくちゃいけない、その先に待っている取引先や取材相手の顔を思い浮かべて「だるいけど、今日も用意するか~」が日課なのである。
仕事が好きだ。
努力の方向性さえ間違っていなければ、仕事はがんばればがんばった分だけ
喜びが返ってくる。
自信もつく。
社会人として自分を肯定できているのも、仕事という存在があるからだと言っても
過言ではない。
それぐらい大好きな仕事なのに…。
5~6年前ぐらいからだろうか。面倒くさい病が時々発病するようになった。
彼氏ができたらモチベーションも変わるだろうと思っていたけど、残念ながらこの5~6年、心が躍る出逢いはまったくない。
だから、発病しっぱなし。
引っ込む気配はない。
これはやばいと思って、仕事の前にテンションが上がる音楽を聴いたり、朝早く起きるなど気持ちの切り替えを積極的に行なっているけど、継続となると難しい。
だって、根が面倒くさがり屋だから。
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