後輩くん(鬱注意)

「君、いつもそのパフェ食べるよね」


 大好きなんです


「いいよね、フルーツいっぱいあるし」


 先輩もいりますか?


「私はダイエット中だから」


 先輩太ってないし理想的な体型なんだからダイエットなんていいんじゃないですか?


「後輩くんはこの体型が好きなんだね?」


 まぁ、、、


「ふふ、えっち」


 僕、先輩がどんな体型になっても愛せる自信ありますよ


「えっ、えっ?」


 先輩のこと、ずっとすきだったんです


「そうなの?わ、私も好きだよ」


 そうだったんですか?相思相愛ですね


「ふふ、そうだね」


 じゃあなんで、先輩は僕を助けてくれなかったんですか?


「え、あ、」


 先輩しか頼れなかったんですよ

 なんで、いじめを見て見ぬ振りして

 退部になった僕を

 見捨てたんですか?


「そっ、れは」


 僕はもうこの世にいないのになんで幻影を見てるんですか?


「あっ…あぁ」


 ここはカフェでもなんでもない、先輩の部屋ですよ


「ちょっとまって、いなくならないで」


 僕を見捨てた上でいなくならないで?

 むしがいいんじゃないですか。


「ね、ねえ」


 僕、先輩なんて大っ嫌いです。さよなら


「そんな…嫌いにならないで…」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る