日常に溶け込む “違和感”―6

マキナ:「山田くんはレイヴンのことが好きなのか?」

コジロウ:「大好きでござるよ!!あのロボット作品やアニメやマンガの様なケレン味溢れるボディラインとデザイン!!WLの作業機感!ALの軍用機質!!

その造形美と空想と現実の違和感の融合とコントラスト!

その素晴らしさは語ると授業までもつれ込んでしまうので割愛するでござるが、

ハマると良いのですぞ!!!」


マキナへの返答にかなり食い気味にマシンガントークを始めるコジロウ。

ミカサとメイ始め、周りの生徒は軽く呆れていたがマキナだけはまっすぐに彼の言葉を聞いていた。

彼女の表情は無表情ではなく、どこか興味津々な感情も含ませた表情を感じさせていた。

そんな彼女の表情を盗み見ていたミカサはようやっと顔を上げると同時にHR開始のチャイムが鳴った。


キョウコ:「ハーイ、HR始めるわよ~みんな座って座って」

コジロウ:「マキナ殿、いずれレイヴンの談義をしましょうぞ!!」

メイ:「ミッちゃん、また後で~」


教師のキョウコの入室と同時にワラワラと席へと戻っていく。

ミカサはうつ伏せになっていた身体を伸ばす様に軽く背伸びをする。

そこへマキナがミカサに声を掛ける。


マキナ:「ミカサ」

ミカサ:「―――なに?」

マキナ:「放課後、予定がないのならば少し付き合って欲しいんだが」

ミカサ:「え?」

キョウコ:「ハーイ、お喋りはそこまで~!今日は配り物とかありますのでサクサク行くよ~」


キョウコの言葉に集中する様にマキナは視線を前に向けてしまう。

何かあるのだろうか?と思いながらもミカサも教壇の方へと向き直すのであった。

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