第2話我神と言う

「おーここが小僧の家か」


彩菜麗華にしか見えない精霊?妖精?がフワフワと部屋中を飛び回る


(誰なんだ?本当に、病院で起きた時から居るけど、怖いな)


彩菜は妖精?を警戒し、目を合わせずにいた


(ゲート近くで引っ付かれたか?確かどこかの本に)


妖精に怪しまれないように、本棚を漁る


(えーっとこれか、、幽霊系では無くて、、あった、悪魔妖精?)


部屋でフワフワ浮いてるいる妖精?の容姿を観察しながら、何の種類かを確認する


(悪魔妖精違う、聖妖精も違う、レッド妖精でもない、何の種類だ?)


「小僧小僧、飯はまだか?」


「・・・・」


(話かけて来た、めちゃ怖い)


「どうした?小僧?怪我で声が出せないのか?」


「・・・・」


「もしや、我のことを忘れたな」


ピリピリとした、威圧感?を感じる。心の中の恐怖がドンドンと大きくなる


「汝、声を出せ。出ないと燃やす」


「ヒェェ」


(こわい)


呆れた表情をしながら、妖精?が話す


「小僧の性格は面倒だな」


「だ、誰なんですか」


恐怖で少し涙声になりながら、妖精?に質問する


「我は神、我神だ。書き方は自我のガの部分と神を合わせて、がしんと読む」


「神?」


(彩菜麗華は何故神が?っと頭の中がいっぱいになり、恐怖が少し薄れた)


「瀕死の小僧を助ける為に、契約しないかと持ち掛けたんだが」


「そんなことが?」


「記憶消えるのは我も予想外だったな。瀕死だったからしょうがないのか?」


「ちょっと待って下さい」


背にある本棚を漁り、神に関する情報を調べる


「しかし、デカい本棚だな。100冊以上はあるのは確実だな」


「ありました。えーっと」


ペラペラとページをめくり、神の契約に関する情報を確認する


「神の契約とは、絶対的な効力があり」


「違う違う違う」


「ど、どうかしましたか?」


「そっちの契約じゃない。使徒契約」


「使徒契約?」


またもページをペラペラと捲り、使徒と言う単語を調べる


「この本には無いですね」


「滅茶苦茶簡潔に説明するぞ」


「はい」


別の本を取ろうとした所で、我神が簡潔に説明してくれるようだ


「神の力の一部を扱うことが出来るんだ」


「あ!思い出しました!幻獣契約だ!確かそれと似てると聞いたことがあります!」


思い出した時の快感で、声が少し高く、大きくなる


「うーん、まあそうだね。神の加護だと思って貰えば」


「あれ?覚醒者以外に神の加護って得られましたっけ?」


ある疑問が頭の中に浮かぶ、神の加護とは基本的に大きな力だ


だから一般人はその大きな力に耐え切れなくて、神の加護を得ることは不可能だ


だが、覚醒者なら器が強靭な為、加護を得ることが出来る。神様を扱う授業で習ったことだ


「小僧は覚醒者だぞ。死にかけた時に覚醒者になったから、加護を上げた」


「・・・」


(彩菜麗華は深く考える。そんなことがあるのかと、記憶を思い起こしながら考え続けると)


「ある男が脳内に出てきた。連合覚醒者」


「小僧?」


「その男は魔物によって妹が傷つけられ、自分は死にかけた」


「どうしたんだ?小僧、若干われも怖いぞ」


「その時、連合覚醒者は覚醒し、覚醒者となり、妹を助けた」


頭の中で考えていたことが、全て口に出てしまった彩菜に少しビビる神


「一度だけだが、覚醒者になった人はいる」


「納得できたか?お腹がペコペコだから、話は後でいいか?」


「は!また物語口調になってた。神様はアレルギーなどは?」


「ない。ただ量は少なくしてくれ、このミニマムボディーだからな」


神様の姿はティッシュ箱ほどの大きさしか無く


一応飾りの羽根がある。ピクリとも動いていない羽根が


服装は一切肌が見えない服装だ。今の季節は夏、凄く暑そうだ

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