神のご加護を手に入れまして
kuro1231
第1話危険な世界
ある時、強靭な力を持つ怪物が現れた
世界は怪物を魔物と呼び。恐れた
そして魔物に対抗する術を持っている男が現れた
「こんな感じで小説書こうと思うんだが、彩菜はどう思う?」
「現実と一緒じゃないか?」
大学の近くにある喫茶店で、友人の他愛もない話を聞く
「ダメかー!」
「ひと昔ならともかく、今の状況でその設定は無理あるぞ」
「はぁーー労働したくねぇなー、覚醒者になりたいなぁ」
「覚醒者になったら命の危険があるだろ」
覚醒者、世界の至る所に赤いゲートが出現し、それと同時期に現れた
不思議な力を使う、異質な存在、今はそうでもない
「赤ゲートぐらいなら行けるよ。見ろ!この上腕二頭筋を!」
「細いだろ」
ゲート、異世界へと繋がっていると言われている、不思議な存在
色々な色のゲートがあり、色によって難易度と種類が変わるとされている
その中からは魔物と呼ばれる怪物が、うじゃうじゃいるらしい
「ゴブリンぐらいの魔物を倒して生計を立てる!」
「今ゴブリン少なくなってるだろ。ゲート内にいることが」
魔物、ファンタジーの世界から飛び出したかの様な見た目の怪物
一般人と比べられないほどに強靭で頑強であり、恐れられる存在
毎日新種が発見されている
「チェ」
「というか覚醒者として生計立てたいなら、ゲート科受けろよ」
「あれ難しいやん」
そんな他愛もない話を解散し、帰路に着いた
「離れて下さい!ブレイクです!」
ブレイク、ゲートから魔物が外へ出ることをブレイクと言う
「・・・」
彩菜麗華は危ないと思い、どんなゲートなのかを確認しながら離れて行く
「難敵ゲートか」
難敵ゲート、見た目は赤いゲートでは無く、黄色ゲートであり
ゲート内部には一体の魔物しかいない。一体しかいないが、恐ろしく強いと言われている
「ゴーレム系か、複数戦闘は苦手とされている魔物。鈍足であり、民間人でも逃げ切れる」
彩菜麗華は一人でブツブツと独り言を言いながら、ゆっくりと離れて行く
「ああ、また無意識に物語作ってた」
(彩菜麗華はゴーレムの近くにいる民間人を見て、危険だな、心の中で思った)
彩菜の頭の中で、続々と物語が作られていく
「早く!離れて下さい!危険です!」
「ハウリングだ!早く逃げろ!!」
(ハウリング、それは魔物が持っているスキルと呼ばれる物の一種であり)
それを聞いた彩菜は全速力で走る。物陰へと
(とてつもなく大きな叫び声に魔力と言うものを付与し、人にダメージを負わせるスキルだ)
「グオオオオオオオオ!!!!!」
「タンク!!」
頭が割れる、耳に激痛が走る、体中が痛み出す
「グオオオオオオオオォォォォォ!!!!」
ゴーレムの叫び声が聞こえなくなる。体一切動かない、体に暖かい液体の感触ある
「大丈夫ですか!」
「一般市民が、、」
「っク!離れろと言ったのに!」
血が流れている。彩菜麗華の体の血が無くなっていく
(もっと早く離れれば、、良かったな)
「大丈夫か、小僧」
声が聞こえる。女性の声だ
(だれ?)
「力が欲しいか?小僧よ」
(欲しい)
頭の中でただ、そう思った
「欲しいか、ならばやろう。我神の加護をな」
彩菜麗華の意識はそこで途絶えた
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