OFFLINE MAN


メタバース住人が異世界から自ら出てくるのはどういう時か。・・・『ロマンス』を見つけた時かなぁ、と思う。BLのことを英語圏ではシャチホコ張って『LGBTロマンス』と呼んだりしているらしいし、『A Summer's End Hong Kong 1986』みたいな素晴らしいロマンス作品もあったりして、界隈に、なんとなくアンチメタバースの旗印としての疼きを感じるのだ。やはり日常生活を満喫できるんでなければ、「俺は異世界でいいよ」というふうに言われて返す言葉の無い感じがする。


メタバース世界にあってはあらゆる《作品》は有り得ないという感じがするので、当然のように否定派におもねてたけど、正直その辺りはよく分からない。ここらへんは、把握しきれない得体の知れぬ世間の流れへ向けた、私なりの手さぐりの見たてでしかないから、異世界転生は異世界転生で別に良いんだろうね。



そういえばネトゲ廃人なんて言葉はどっか行った。誰もが人のこと言えなくなったんだろう。普段は魂を異世界に送って、ときおり我に帰り自分の人生を再開させる、なんて具合では文学もへったくれも無さそうだが、「それで何が悪い」とみんながみんな言うんであれば、また世の中の地図も変わってくるんだろう。




あのDCコミックスでも、もうすぐ異世界転生編が始まるらしい。ジョーカーとハーレクインが異世界でがんばる『Suiside Squad ISEKAI』とか、バットガールがヴァンパイアの女王として君臨するやつとか、グリーンランタンがクリーチャーだらけの世界を進む『Green Lantern Dark』とか、どれも非常に楽しみである。とくに『Green Lantern Dark』がめっちゃ楽しみである。異世界転生モノに対する私のド偏見がどのように揉みほぐされるのか、めっちゃ期待している。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る