蜜に濡れる放課後
まさに人生エロエロ。身体には是非とも脳みそを裏切っていただかないと、生き甲斐というものがない。イき甲斐というものがない。
黒咲練導の漫画世界には、思考が身体に裏切られ続ける地獄が、だらしなく、しつこく、悪意たっぷりに広がっている。
《悪意》がこんなに淫猥艶美なものとは・・・。皆んなが微笑ましく暮らせる楽園なんてどこにもないということを、この身体が示し立ててしまっているようなものだ・・・。
黒咲練導を読んでしまったあとに、どのようにして純真なラブロマンスを信じてみようか? いずれにしても少なくとも、見知らぬ故郷のさびれたバス停で出会った制服女子高生とひと夏の忘れられない恋に落ちる、みてぇなトリハダの立つ妄想は、この際ここでサッパリと捨ててしまおう。
みうらじゅんの言う通り(みうらじゅんの言葉はいつも正しい)、遠く感傷的な地にピュアな恋愛と愛のあるセックスを夢見るなんてのは、自身の性になんのコストも払おうとしない、すなわちは人間関係になんの努力も費やそうとしない、つまり自分自身になんの投資もしようとしない、ケチンボなチンポの発想、いわく『ケチンポ』の発想なのである。ケチンポになるな!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます