これが対をなす幻想



ファイナルファンタジーとは何か。

一考察として、以下のような区分を提唱しよう。FF1〜FF6までの、人形劇を主軸とした坂口博信期。FF7〜FF9までの、主人公の自己意識をテーマとした野村哲也期。FF10〜FF15までの、緻密壮麗優美な世界観風景アートが素晴らしい上國料勇期。




シンガポールの『ユール』って歌手のユールって名前はFF13-2のユールから取ったんだってさ。にしても、『GANTZ』にもセフィロスとティファが出てるし、あの極上アクションアニメ『RWBY』の原作者モンティ・オウムもFFに激甚な影響を受けてるとあって、誰も彼もファイナルファンタジーが大好きだな。


ファイナルファンタジーは一貫して、想像力によって清められた別世界を創り上げる。




漫画『NANA』のどっかのシーン。ハチ子がフられたかなんかで自室に閉じこもる。ナナはハチ子のことが気にかかる。で、こんな感じのことを思う。


(ハチ子は今・・・あの誰も居ない部屋で1人・・・何もすることなく居るんだ。そんなの辛すぎる)


これを読んだとき、私は「ははーん」と思いました。『NANA』のあの一大絵巻、人間関係性関係の大スペクタクルは、すべて、“自分ひとりの部屋でファイナルファンタジーにハマれない"という事から来ているのだ、ということを。

自分の部屋に1人で居るんだから、ファイナルファンタジーをやれば良いでしょうよ!! フられたって知るか。


私は『NANA』を読む。で、ファイナルファンタジーもやる。羨ましいね。FF13が1番好きなんだけどね。今はFF12がしたいね。久しぶりに。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る