第3話 勘弁してください
「ワトソン君、ワトソン君」
「……」
「ちょっと起きて俺の愚痴を聞いてくれよ。少しだけでいいからさ?」
「なんすか? 何時だと思っているんですか?」
「0時30分だ。こっちも犬に起こされたんだよ。今、犬の散歩から帰ってきたところだよ」
「へ? こんな夜中に散歩?」
「んだよ。景色すごいって。どこの雪国じゃって感じ。セブンイレブンの光で桜の木なんか雪が積もって幻想的なのよ…… って冗談じゃねーよ」
「はいはい。どうしたんですか?」
「うちの犬がよ、何喰ったか知らないけど数日前からお腹の調子が悪いのよ」
「で? 口悪くなってますけど」
「眠いんだよ! それでさお腹がゆるくなっちゃって、日曜日なんか、ふかふかのカーペットに立派な作品を作ってくれたわけよ。始末がたいへんでさ、痴呆症の介護者の苦労が良く分かったよ」
センは続ける。
「で、彼も家の中でいたすのはさすがに悪いと思ったんだろうな。外に出してくれって数時間ごとくらいに起こしてくれるようになったのよ。お前は赤ん坊か!」
「そりゃたいへんでしょうね」
「昨日はAM3時。 今日はAM0時だ」
「一周回って丁度よくなりそうですね」
「勘弁してくれよー。まあ愚痴だけだと何だから、少し書籍の紹介でもするか」
「そうしてください」
『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』
「これが面白いんだ。さすがアメリカ。うちの犬の粗相なんて目じゃない。スケールがでかいんだ。そして本当に犬が愛おしくなる。作者のフェイスブックフォローしてるんだけど。美しい写真が見れるんだ。今日久々に見たよ。『Following Atticus』で検索してみてくれ 。アティカスだぞ。綴りを間違えるな。フォロワーは20万人だ」
「そうそう(うちの)柴犬について言っておく」
①抜け毛が半端ではない。これは誤算だった。
②他人、他犬にあまりなつかない。(うちのは特にいつも戦闘モード)
③今、私の後ろで私のベットを占領して寝ている。(毛とダニが~)
最後にお勧め紹介
『ワナビ自戦記 ~限界ワナビお父さんは今日もお母さんに怒られます~』
限界ワナビお父さん
https://kakuyomu.jp/works/16817330668521951980
文句なく面白いですが、お母さんに認められるよう頑張って欲しいです。
寝るべ。1時に寝れたぜ♡
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