2024年 4月 8日 17:00


 あのあと、朝ご飯をもらってから、会議に参加した。

 もとから、ここに避難していた人たちも何人かいたので、人数が多いため情報交換の意図で、一日に一回、集合するらしい。


 会議に参加した時、なんだか、周りの人に避けられているという気がした。

 というか、なにか奇妙なものを見るような感じがした。


 居心地は極端に悪く、不愉快だった。


 「今日から加藤さんが仲間に入る。仲良くしてくれ」


 宇津木さんから、説明された。

 あたりの人の視線が、一斉に降りかかる。


 端的に言えば、不愉快極まりない。

 それも、初めだけ。そう言って、自分に言い聞かせた。



「それで、新しい報告だ。自衛隊から救助の連絡があった。」


 その一言で、会議に激震が走った。

 まだ、行政の機関は動いていたんだ。もう、とっくに壊滅した物だと思っていた。

 

「二日後と、三日後。二回に分けて、ヘリで救助に来るそうだ。」


 要は、生き残りやすい二日後と、どちらかと言えば死にやすい、三日後。それで、争えとでも言うのだろうか。


「こういうときは、大体文句を言うやつがいるからね。闘うことにしたよ。」


 宇津木さんは、そう言い残して。準備があるからといって、去って行った。

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