第6話きっと君となら

ドキドキでいつもより早く目が冷めてしまった…とりあえず水でも飲んで落ち着こう。でも今日本当に伝えるなら彼はどんな反応するんだろう。というかなんて言えばいいの?頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。でも時間は待ってくれない。気づいたらいつも起きている時間になっていた。結局朝ごはんを食べて家を出る時間になってしまった。学校に向かうと彼がいた。でも向こうは私に気づいていない様子だったから私はあえて遠回りする道を選んだ。つかの間の緊張がほぐれて椅子に腰を下ろした。その後も私は事あるごとに彼を避けてしまった。どうしよ…全然話せない。そもそもどうやって話しかければいいんだろう。考えてみるといつも彼の方から私に話しかけて来るからわたしからはなしたことがなっかった。でも今日中に本当の気持ちを伝えたいし…そうだ!今日はちょうど部活があるし楽器ごとに分かれて練習する日だ。そこで私は彼に気持ちを伝えることにした。驚くほどに早く時間は過ぎてあっという間に部活動が始まった。「じゃあ今日は前にも言っていた通り楽器ごとに分かれてパート練習しまーす」待ちに待ったチャンス! ガラガラ 急に扉が空いてその先にいたのは顧問の先生だった。「今日パート練するって言ってたけどやっぱりみんなで合わせよう!」えー!?ここで言おうと思っていたのに…結局なにも言えないまま一日が終わってしまった。一人でため息を付いていると「天音さーん」どこかで聞き覚えのある声が聞こえてきた。目の前に彼が現れたのだ。それに今は周りに誰もいない。私は思い切って自分の気持ちを伝えようとする。でもなかなか言葉が出てこない。そんな様子を見かねた彼が「大丈夫?」と声をかけてくる。私はとっさに大丈夫と答えたけど本当は全然大丈夫じゃない。どうしよう。このままだとこの気持ちを伝えられないまま終わっちゃう…わたしは意を決して口を開いた。「あのね…私は本当は音楽が嫌いなの。でも君となら…」そこまで言ったところで彼が「待って。僕も君に言いたいことがあるんだ。僕は君のことが好きだ。そして君と世界一の音楽を世界に届けたい。」 私は驚きと嬉しさが混ざって少しとまっどっていると「だめ…かな?」私は慌てて「全然だめなんかじゃない!むしろよろしくお願いします」と伝えると彼は笑顔で「こちらこそよろしく」と言ってきた。

つまり私達は恋人同士になったということだ。

私は彼とならどこへだって行ける気がする。

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