第41話『歴史小説を読むとき期待すること』

 まず、最初に断っておく、今から書くことは、素人作家が、無責任に何の根拠もなく思ったことを一読者(読者でもない)として書く感想文だ。



 昨日、Xのポストで、『宇喜多の捨て嫁』を描いた木下昌輝先生が、「歴史小説を読むときに期待すること……」を問われていた。


 う~ん、歴史小説に期待することか……、あまり深く考えたことはなかったが、改めて考えた。




 木下昌輝先生の『宇喜多の捨て嫁』は、……。(ごめんなさい、読んでません。読んでないけど、図書館で、「軽口男」「武蔵」は拝読いたしました。語る資格ないけど……診立てでは、)


 宇喜多直家は、


 1 娘を捨て駒にして、立身出世、下剋上をはたした冷酷非情なイメージが前提。


 2 何故、大事な娘を犠牲にしてまで下剋上しなければならなかったのか、これが、見どころ。


 3 おそらく、直家の非情な行動と、隠された内面の捩じれを描くことで、傑作に仕上がっている。


 4 宇喜多直家とは、謀略術数の果てに何を得たのか。


 どう、もう、これおもろない?


 めちゃ読みたない?


 すいません、まったく読まずに、わかったような事書いてます。ぜひ、みなさん購入して、「星川、お前、診たて間違ってるぞ!」と教えてね。



 そう、宇喜多直家は、キャラクターが曲者で、最高に面白い。


 欠点を上げるなら、生き残りをかけた勝負所はあっても、三英傑と戦をしていない。(ごめんなさい、調べてません。古い記憶でたぶん)


 でも、直家は、秀吉と知恵比べして、息子の秀家を養子同然に滑り込ませてるのか……やっぱり、狙いが抜群におもろいわ。



 歴史小説を読むときに期待することは、


 1 弱者が強者を知恵を使ってひっくり返す、痛快さ!。

 ⇒ほとんどの読者は、毎日、這いつくばって生きているから、踏みつけられる痛み!


 2 行動と、胸の内の、裏腹さ!。

 ⇒仕事のために、やりたくないこともしなければならない時がある。そこに、自分にも重なる苦悩!。



 3 なにが、そこまで、この男を駆り立てたのか! 動機!

 ⇒オレには出来ないが、出来ることなら、オレもひっくり返してやりたい、直家がんばれ同情!



 4 結果!  

 ⇒結果は、どうあれ、直家は、直家なりに一生懸命いきたんやな、共感。


 そんな、ところかな、読んでないけど。



『宇喜多の捨て嫁は』読まんでも歴史マニアなら面白さが垣間見える。



 現在、木下昌輝先生 新作「愚道一休」が発売中です。ぜひ読んで、皆さんの感想も教えてください。



 *注意:星川は、シロート作家です。たまたま、今回は、大看板の木下昌輝先生だから胸を借りるつもりで、失礼ながら書きました。


(あと、あれよ、始めから作家の作品を貶す、粗さがしするつもりで、Amazonのレビューを書くとかは、もっての外やけど、開かれた、あーでもない、こーでもない。私はこう解釈したとか、自由闊達なポジティブな感想が飛び交う読書環境が、最近の文壇には無くなってる気がする。なんか、仲間内で、気兼ねして、喉の奥に、小骨が詰まったような褒め合い)


 おもろいもんは、おもろい。そうじゃないものはある。一読者なら、批判もよかろう。物書きなら、そこから、良い所を見つけ自分の血肉に変える度量も磨かねばいけませんね。


〈了〉













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