第19話『超めでたい凱旋:おかえりおすず!』

 2024年3月30日 選曲『超めでたいソング』(FRUITS ZIPPER)


 こんばんは、星川です。


 今日、兵庫県の西宮ガーデンズへ推し事へ行って来たでござる。


 なんと、西宮が生んだスーパーアイドル鎮西寿々歌殿が、FRUITS ZIPPERのメンバーを引き連れ凱旋致したにござる。

(はッ! 小説家でなろうで、このサムライ言葉の言い回しだと、左近の口調に思われてしまう。詳しくは、カクヨムの方で『スポットライト:金の微笑みと黒い涙』って短編上げたので、あちらで星川亮司で検索みてちょ♡)



 で、文体を普通に戻す。


 本日、星川は、芸人目指してる友人連れて、リリイベ(4月10日CDリリースのイベント)に行ってきました。


 西宮は、星川の住むダウンタウンの川を挟んで、お隣だからスグ行ける。


 友人の都合もあり、⒘時からの2部からフリー観覧(無料)させていただきました。



 会場は、西宮ガーデンズ。関西でも、1、2を争う大商業施設で、昔は、阪急ブレーブス(現在のオリックスバッファローズ)の本拠地、西宮球場跡地に立つ。周辺経済人口は160万人を誇る。主要駅は阪急西宮北口。

(関西は、大阪ー神戸間を、三本の鉄道会社が凌ぎを削っている。ここからは、星川の独断と偏見です。南から、労働者階級の阪神電車、真ん中をサラリーマンのJR、北を富裕層の阪急電車が走っている。)


 その4階フロアーの木の葉ステージが会場だ。木の葉に見立てたスチールの大きな屋根と、壁面にコンクリートの階段のような客席、イベントの無い時は、噴水広場となるステージ。最大収容人員1,000人くらいだろう。



 木の葉ステージは、関西のアーティストの登竜門のような会場だ。ここを一杯に出来たら、次は2,000人規模のなんばハッチが見えてくる。大事な試金石的な会場だ。


 と、言っても、すでにFRUITS ZIPPERは武道館2DAYSを控えているから、ここは、運営さんが、「アイドルやるまで死ねない!と、覚悟を決めてFRUITS ZIPPERの活動に挑んだ、おすずの夢一途を叶えてやろう」と言う、暖かな親心だろう。


 その気持ちに、答えるように、今日は晴天快晴、コートを脱いで外を歩けるほどの陽気だった。



 フリー観覧する星川と友人は、無料なので、ファンの皆様の邪魔にならぬよう。最後方の隅っこでステージを待っていた。


 フリー観覧エリアは、FRUITS ZIPPERのステージの背中に当たる。背中から、着席していらっしゃるファンの方を見ると、皆さんしっかりサイリウムを持ち、中には、推しカラーのTシャツ(名前入りの方もいた)。


 一方、こちらの背中側は、結構、おもしろかった。


 日曜だと言うのに、制服で来ていた中学生? 猫耳をつけた熱心なファンの方、そして、二度見したのだが、買い物用の車いすを押したお婆さんがチラリと顔を出されていた。


「へー、さすが、おすずの地元だねぇ」


 と、感心していたらステージが始まった。



 内容は、詳しくは書かないが、おすずの凱旋ステージだ。


 どの曲も、おすずの気持ちが歌に籠っているように、胸に詰まるものがあった。


 すると、友人が、


「どうしたんです星川さん、人間の心を持ってるみたいにウルっとして」


「いやねぇ、オイラね、FRUITS ZIPPERの始め知ってるからツイ浪花節に目覚めちゃって」


 と、目を半袖で拭った。



 ステージは中盤、るなぴ(仲川 瑠夏(なかがわ るな))が、おすずの凱旋を盛り上げるように最後の曲『超めでたいソング』のコール! 


「おめでとう!」→「おかえり~!」


 に、言い換える演出をする。


 すると、友人が、


「どうしたんです、星川さん、目から水が漏れそうですよ。故障ですか?」


 と、問う。


 星川は、また、半袖で目を隠して、


「ちゃうわい、ただの花粉症だい!」


 と、強がった。



「超めでたいソング」も、いよいよ、クライマックスを迎えた。




「おかえり~!」


 前後左右の客席が一体となり、おすずを出迎えた。


 ステージ中央で、スポットライトを浴びて歌うおすずの瞳には、涙が光っていた。その姿を見た瞬間、胸が熱くなり、思わず目頭が熱くなった。



 この先は、背中からは見えないので、詳しく書かないがとても感極まるものがあった。


「いいねぇ~地元への凱旋。とてもいい」


 と、星川が、腕を組んで、瞼を閉じて、これまでの FRUITS ZIPPERの軌跡を思い出しながら、うんうん頷いていると友人が、


「あれぇ~、星川さん、クライマックスで、うたた寝ですか、ホントやる気ないんだから」


 と、言われ、どう思ったかは、私と読者だけの内緒事である。



〈了〉


 それでは、

 レビューポイント☆3つ。

 ブックマーク

 いいね


 よろしくお願いします。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る