第5話『四流の星川が、超一流のイチローに学ぶ心技体のバランスのとり方』
メンタルの病気を患ってから10年を越える。かなり回復しているとはいえ、現在も3週間に一回通院している。そろそろ立ち上がりたいとも思うが、病気の再発も怖い。そんな時、今日紹介する「イチロー」を手本にする本と出合った。
それでは、少し、星川の病気を振り返ろう。病気をする前の星川はナポレオンのようなスケジュールで、毎日睡眠3時間で、昼間の仕事と夜に書き物していた。そしたら、頭がパッカ―んとなって、桃鉄のぶっ飛びカードのように、
「社長、緊急事態ですスグに明石へ飛びましょう!」
と、大阪の隣から、明石の精神病院に強制的にぶっ飛ばされたから二度とナポレオンを目指さないと誓った。
入院していた3か月間。携帯電話を取り上げられ、師匠への連絡もできない状態で酷い目に会った。
来る日も、来る日も、明石の浜辺から、明石海峡と淡路島を眺める生活で、良くなって退院するにも、家族の迎えが必要だった。
自転車も乗れないくらい足の悪い母が、足を引きずって電車で1時間かけて迎えに来るんだ。
お母さんって、こんなにありがたいものかと思う反面、大事な時だったから、悔しくて、情けなくて、怒りをぶつける先も自分しかなくて、奥歯をガチガチいわせてたのを憶えてる。
昔は、ナポレオンスケジュールで必死で自分を追い込んで一流を目指した結果、二流、三流にすらなれず。何もできない、何もしない、四流の人間になりました。
ちゃんちゃん♡
終わんねーよ!
全然あきらめてねーから! 体がついてこないだけだから! 46年の人生、現在進行形で成長つづけてるから! 伸び代しかねーから!
子供の頃にしっかり、ジャンプで学んだから! 北斗の拳も、キン肉マンも、聖闘士星矢も、キャプテン翼だって、絶対に諦めないんだから‼
(すまない、今や、1997年開始のワンピースでも連載開始から26年なのに、頭の中は、今だ80年代で止まっている)
そんなこたどーでもええねん!
とりあえず、四流から抜け出すねん!
(あれ、寒気がする。背筋がゾクゾクするわ。寒いなか、定期通院で震えて待ってたから風邪でもひいたかしらん? 明日に備えて寝よう♡)
それがあかんねん、両面で!
やらないのもよくないし、やりすぎもよくない。何事もバランスが大事。
と、言うのも、今日は時間あったから参考本集めで古本屋と、図書館に行った。
参考本は、新作のネタだから言えないが、図書館で借りた本は、自己鍛錬の手本として借りてきた。
病気で頑張りすぎると再発するリスクが高まる中で、一歩でも、二歩でも、四流から三流、三流から二流、一流……と、階段を登るためだ。
なんでも、元メジャーリーガーのイチロー選手……、もう、古いな、大谷君の時代だもんな……。
まあ、いいや、イチロー選手のバッティングピッチャーをした人から見た、二流と、イチローの視点の違いについて書かれていた。
まだ、最初の数ページしか読んでないけど、四流の星川には学びが多かった。
断っておくが、四流の星川はなんにもわかってない。あくまで、本に書いてあったことの受け売りね。
『心技体のバランスを取る』
一流の人は、「今なにをなすべきか」を常に考え柔軟に変化して対応するんだってさ。
「なんだと! 俺は意固地で、決まったことを決まった通りに、何も考えずにマシーンのように繰り返す人間だ真逆じゃないか!」
イチローは、キャンプの時は、徹底的に自分を追い込んで技術を固め、シーズンにはいると体調管理に徹するんだって。
例えば、ヒットが出ないスランプに陥る時の対応で、二流とイチローの違いがあるんだってさ。
二流は、スランプになると、フォームであったりスイングを変えたくなるそうな。
対してイチローは、普段からバットの出し方、角度、ミートポイント、タイミングをミリ単位で感じながら練習し、頭に叩き込んでるんだ。
「ひゃー、おっそろしい、なんいもやらない四流の星川からすれば、どっちもスゴイすごいよ凄すぎる」
二流は、普段からそこまで突き詰めて考えない。調子が悪くても「今、何がわるいのかわからない」だから、不要な練習をしたり、フォームの改造をする。そして、運良くバットに当たると、安心して元に戻す。
これでは、技術の積み重ねになららず、おっさんになると体力の低下で通用しなくなるらしい。
「ゲゲッ! 知らんかったワシャいつでも勢いで乗り切れると思っていたぜ」
でも、技術を見つめなおすんじゃなくて何を見つめなおすのか、それは、気持ちだそうです。
初めて、親父とキャッチボールした時の気持ち。
「ワクワクする。明日も親父とキャッチボールしたいな」
これが重要だそうです!
明日もまたやりたいと思える純粋な気持ちを、プロとして野球を仕事とするようになっても持ち続けられるか。
〈それが大事だし、一番大変なこと〉
イチローは言います。
「僕は、バットが持ちたくて、持ちたくてしょうがない状態でグランドに立ちたい。でも、練習しすぎると疲れてしまって、そういう気持ちが起きにくくなります」
そして、こう、付け加える。
「今日も、打席に立ちたい。今日もバットを持ちたい。そういう気持ちが自然に湧き上がらないとプロの選手はつづけられない」と、
あ~、寒さの厳しさが増して来た。とりあえず、カイロを丹田に貼って、このエッセーつうか、読書記録つうのかな更新して、お布団に入ろう。四流だからすぐバランス崩すからね。
明日、起きたら生まれ変わって「純粋にワクワクと楽しいことを書き散らすんだ!」
……その発想がそもそも「今なにをすべきか」をわかってないんだな。
とりあえず、階段を一歩、言われたことだけこなす、三流の体力つけるとこから始めよう!
〈了〉
(『心技体のバランスを取る』『心をぶらさない』引用:奥村幸治著 『一流の習慣術 イチローとマー君が実践する「自分力」」の育て方』)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます