第3話 ガタガタな道

ガタガタな道だ、何かが爆発した後の抉れたような感じだ。


「これは、歩くのキツくないか」

わたしがそうムイに問いかけると


ムイ「いけるいける!わたしがおんぶして行ってあげる」


一瞬おんぶしてくれる姿を想像した物の、やっぱり微妙だ


「いや、自分で行ける」

そう歩みを進めようとした瞬間、パラパラパラと砂が下に落ちて行った。


「やっぱり手を繋いで歩こう」


ムイ「だね、、、」


元は道路だったところもいまでは、戦争によりボロボロになって歩き辛い

(よりによってなんでこんなところ)

そう思ったが、仕方ない、、、


「ムイ気をつけろよ」


ムイ「大丈夫大丈夫ーー」


そう言ってた瞬間ムイの足元のすぐ近くが崩れた。


「ムイ!走るぞ!」

わたしは直感で崩れることを予想してムイに走らせるようにした


ムイ「う、うん!」


後ろはどんどん崩れていき、後一歩のところまで来てたらあの世行きだった


ムイ「セーーフ」


「セーーフじゃねえよ馬鹿!」

私はそう大声でムイに言った


ムイ「えーー、生きてたからいいじゃん」


ムイはそう言ったが

「よくねえよ馬鹿!」

そう私は涙を流しながら言った、それを察したのか


ムイ「ごめんなさい」


珍しくムイが謝ってきた


私はムイの胸を叩きながら


「馬鹿、馬鹿、馬鹿!」

そう言って私は泣きじゃくっていた。

それに対しごめんとムイは謝り続けていた。



少しして....


私が泣き止んだ後ムイが


ムイ「進もう」


そう言ってこのガタガタの道を私の手を引っ張って歩き始めた


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