第4話 お湯

さっきの本気で泣いていたことを思い出し、少し恥ずかしくなった後歩き続けていると


「ここら辺霧みたいな感じだな」

わたしがそう言うと、ムイがすんすんと匂いを嗅ぎ


ムイ「お湯の匂いだ!」


そう言いわたしの手を引っ張って走り出した


「待て待て、お湯の匂いってなんだ」

私がそう質問をすると


ムイ「うーーん、、、暖かい匂い!」


余計に訳がわからなくなった


ムイに引っ張られるまま走ると


「マジか...」

本当にお湯が沸いていた

(これって大丈夫なやつかな)

私がそう思っている間にムイはいつのまにか服を脱いでいて


ムイ「やっほーーい!」


そう言いお湯にダイブした、それにより私の顔にまでお湯が飛んできて顔がびしょ濡れになった


「こらムイ!」

私がそう怒ろうとした瞬間


ムイ「いいから入りなよ〜〜」


そうとろけるような感じでムイは言った


「はぁ」

私はため息をつきながらも、お湯に入るために服を脱ぎ始めた


ムイ「気持ちいい〜〜〜」


そうムイが言っているのを見て、私も気持ちよさそうと思ってしまった

指先をつけてみると


「あつっ」


一瞬小声でそう言ったが、ゆっくりつま先から入ってみるとこれがとても気持ちよかった


「とろける〜〜」


ムイがそう言ってたのも頷くほどとても気持ちよかった


ムイ「でしょ〜〜〜」


そうムイが答えると私も


「うん〜〜〜」


そう返答した


(まるで体から魂が抜けるようだ)そう思っていると


ムイ「起きて!ユイちゃん」


そう言われほっぺを叩かれていた

「ゲホゲホ」

息苦しくて、せきをすると


ムイ「よかったぁぁ」


そう腰が抜けたような感じで安堵していた


「何が起きたの」

私がそう言うと


ムイ「のぼせちゃってお湯の中に沈みかけてたから」


ムイにそう言われて冷や汗が出てきた


「ムイ助けてくれてありがとう」

そう言うとムイはほっぺを赤くして


「だ、どういたしまして」

と恥ずかしそうに言っていた


やっぱり可愛い奴だ、後、次はのぼせないように気をつけよう...



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る