間奏…1

オルゴールの音色は、いつも足りない何かを俺の音に足してくれた。

俺の音だけじゃ暖かい音楽にはまだ足りなくて、なにか繊細な音が欲しくて。

オルゴールはその音にぴったりだったから、俺が誰かのために作った音にはどれもオルゴールの音が入ってて、薄暗い中でもほのかな優しさで温まってくれたらなって作ってる。できた時には演奏カードにある音が暗号みたいにも見えて楽しかったを、今でも覚えてる。きっとこの音楽は今でも誰かに聞いてもらえたら暖かい音を響かせるんだろうな、例え…俺がいなかったとしても、

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