第10話 研究の事故
ドッカーン!!
バコーン!!!
ドーン!!!!
ドドドン!!!!!
「びゃっ?!な、何事ぉ?!」
「はっ!?え、今の音ってレイナの部屋からじゃねーか!?」
「あ、そうだね。また実験でやらかしたかな。」
ある日の夜中、アイナ、ネオン、平和の3人でそれぞれのベットで寝ていた時、「夜更かしするから気にしないで」と言っていたレイナ。
そのレイナの部屋から魔法のような音が聞こえた。
アイナは、慌ててレイナの部屋に行くと...
「レイナちゃん!だいじょう...ぶじゃない!!」
レイナは、全身まっ黒焦げの状態でうつ伏せになっており、右手が淡い光を放ちながら消失している。
ネオンは、レイナのそばの
「レイナ!!お、お前...テラニウムの欠片を使ってたのかよ!!」
「う...きにし...ないでって...言ったのに...なんで...」
「なんでって、あんな魔法みたいな音聞こえたらお前がミネラルマネージメントでも撃ったのかと思って来るだろうが!!」
ちなみにミネラルマネージメントはレイナの最上位魔法だ。
鉱石を動かすことができ、他にも変形、魔力を大量に消費すれば鉱石の増量、減少も可能である。
「...あたりよ。ミネラルマネージメントを...使っちゃったの...」
「...レイナちゃん、それ本当?」
「平和ちゃん...本当よ。」
「う、うそぉ...でしょぉ...!?」
「その結果がこの有り様だけどね。何か解明できたら良かったのに...」
「気安くテラニウムを操るなよ...せめて俺等に何か一言...!!」
「そうだよぉ!!私だって...」
「あは、ごめん。言ったら止められるし...それに、本当は...もう皆の苦しんだ顔が見たくなくて、それでこんなことをしたの。」
「「「...え」」」
「テラニウムの欠片を...自分の体に合成ができたら...この大雪も止められる力がゲットできるんじゃないかなって思ったの。そしてらこの有り様よ。笑うしか無いじゃないの。」
彼女は乾いた笑みを漏らす。
「もう、死ぬかな。」
「え、やだやだやだやだっ!!レイナちゃんともっと話したい!!私、まだレイナちゃんと遊んだりしたいの!!大切な友達だもん!!!」
「私も、もっと数学や科学の専門的な話がしたいし...なにより、優しくて、頼りにしてたのに...」
「俺だって皆と同じ気持ちなんだよ!!生きれる方法を探せれるかもしれねーし!」
皆が語りかけても、レイナの瞳は、力が無くなっていく。
彼女は、アイナと同じく生徒から好かれ、教師からも憧れの的で、クールな部分もあるけど、優しく接してくれる人だった。
ネオンが料理を焦がしてしまった場合は、料理を作物の肥料に変身させた。
アイナが動物を逃がしてしまった時は、動物を知的戦略で追い込み、柵に戻した。
平和と数学や科学についてや、宇宙、哲学など様々な分野で語り合った。
いわゆる、
時々トラブルを起こしたり、無謀なことに足を突っ込む。
だが、いつも乗り越えられてきた。
そう思ってネオンは生きる方法を探そうと思ったが―――――
「...そう。でも、これは自分勝手かもしれないけど、私はここで消えたいの。」
衝撃な告白に、3人は地球のすべての時間が止まったように思えたのだ。
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レイナは
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