河内晩柑

 皆さんは河内晩柑かわちばんかんという柑橘をご存じですか? ジューシーオレンジ、美生柑みしょうかん、宇和ゴールド、灘オレンジ、夏文旦など別名がたくさんあるのでそれなら知ってるわとなるかもしれませんね。

 

 河内晩柑は文旦から自然に生まれた新品種で、そういうのを「偶発実生」と言うそうです。形や大きさが似ているので「和製グレープフルーツ」と呼ばれることがあり、実際にその味わいも似ていますが、 グレープフルーツのような苦味は殆どなく、爽やかでジューシーなとても美味しい果物です。それに、グレープフルーツは一部の薬といっしょに摂ると問題がありますが、河内晩柑にはその心配もなさそうです。


 この河内晩柑との出会いは数年前に遡ります。見たことのない名前のみかん(その時は美生柑)をスーパーで見かけて、好奇心から手に取ったのが最初です。もともとグレープフルーツが好きでたまに食べていましたが、輸入果実には少なからず抵抗があって、すぐさまこちらに乗り換えました。


 最初はスーパーで買っていたんですが、見栄えがいい代わりにお値段がそこそこするし、皮が厚くて可食部が少ないので物足りなくて、もっと安く手に入らないものかとネットで検索したら「ワケあり品」というのがヒットしました。と言うのも、河内晩柑は前年の5月に花が咲き、それから1年くらい経ってやっと収穫できるので、その間に皮に傷がついてしまうことが多いみたいです。そうなると贈答用には向かないのでお手軽なお値段で売りに出されるというわけです。皮が厚いおかげで果肉には影響がないので自宅用としては最適なこの「ワケあり品」を今年も4月早々注文しましたよ。


 ちょっと早かったのか酸味が強かったですが、相変わらずジューシーで美味しい!

産地にもよりますが、個人的には5月、6月あたりが甘みと酸味のバランスが取れて美味しいと思うので、柑橘好きでまだ食べたことのない方は是非一度手に取ってみてください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る