ちくわの磯辺焼き
明日は大学の授業がある。2限から3限まで。正直だるい。特に明日は資格課程の必修科目しかないし。あの義務感が苦手。だけどまあ、そんなことは言っていられないから今日も明日は頑張れそうで今日は楽ができるお弁当を作る。
もちろん夕食のついで。お弁当のおかずの余りを夕食にしてしまおう。あとはなんかスープと副菜を付けて栄養だけなんとなく考えればよし。俺は専門的なことは分からないから適当だけど。
とりあえず冷凍保存しているひじきの煮物と卵焼きを入れるのは決定として、あと2、3品作りたい。メインが1品と緑の副菜が1品は確定。
ほうれん草のおひたしは昔から大好き。入れるか。あとはメイン。肉を焼くか、練り物を入れるか。
冷蔵庫を開けたらちくわがあった。明後日までなら使ってしまうか。
「ちくわと言えば磯部揚げだよな。あおさ……はなくて良いか」
とりあえずポットでお湯を沸かしながら、ちくわの袋を平たく開けてその上でちくわを切る。斜めに切って、それっぽく、かつ場所を取るようにする。お弁当箱を埋めるテク。
切ったちくわの上にマヨネーズをブチュッと。ちくわ全体にマヨネーズが纏うくらいの量がベスト。そこに何でも良いから海苔。俺はお弁当のご飯に乗せて乾燥を防ぐ用に常備している味海苔を使用。
これを握り潰して粉々にしてまぶす。粉々にしやすいのは韓国海苔。普通にあおさとか青のり使うのが一番楽。このとき海苔に小麦粉か片栗粉を混ぜてまぶしても良い。俺は面倒だし滅多にやらないけど、衣が付いてカリッとすると美味い。
トースター用のトレーに油を敷いて、その上に並べる。油を使わずにアルミホイルに並べても良い。うちは経費削減のために使い回せるトレー。お値段以上で大活躍してくれてる。
「ふふふんふふん、ふふふん!」
トレーを買わせていただいた某社のCMで流れるあのメロディをキーを外しながらお届けしつつ、トレーをトースターにドン。5分くらい焼く。焼き色がつけば完成。
その間にお鍋に沸かしたお湯を流し入れて、ほうれん草をスープ分とおひたし分投入。解凍されたらおひたし分だけお玉で取り出して、ボウルの中で軽く絞る。出た汁は鍋に戻す。これで栄養が流れ出た汁も無駄にならない。
とはいえ。手がめちゃくちゃ熱いから、火傷注意。絞るときにもお玉で押した方が良かったかも。ま、俺はこの程度余裕。結構慣れてきた。
さてと。軽く絞られたほうれん草を水でサッと流す。それから醤油をひと回しして、お好みで鰹節をパラッと。くしゃみしたいけどここは我慢するところ。あとは冷めるまで放置。
鍋には切って冷凍しておいた人参、玉ねぎ、しいたけを投入。ぐつぐつしている間にトースターがチーンッと鳴ったから取ってこよう。
蓋をパカッと開けたら、良い焼き色がついている。マヨネーズがじゅわじゅわしている。ちょっとしょっぱい匂いが食欲をそそる。
「あー、美味そ」
溢れ出てきた涎を飲み込む。まったく。もう少しくらい待てないのか。まあ、待てないんだけどさ。ちょろっと1個つまみ食い。うん、最高。ビールに合う、のかは知らん。飲めないし。
「はへほ」
もぐもぐしながらお勝手に戻る。磯部焼きは冷まさないとお弁当に入れられないから放置。お鍋の味付けに鶏ガラスープの素を放り込んで、塩コショウで味を調える。少なめから調整がおすすめ。と言いつつ俺はボーンと入れる。しょっぱかったらお湯足せばええねん! というスタンス。
味見、はいいや。明日の朝の分を取り分けて、明日の夜と明後日の朝の分も取っておこうか。肉を入れてなければ傷むのを心配する必要もない。
取り分け終わったら冷ます。その間にお弁当箱に冷凍しておいたひじきの煮物と卵焼きを入れる。冷ましておいたほうれん草のおひたしをお弁当カップに入れて、それも詰める。ちくわの磯辺焼きも入れたらお弁当完成。と言いたいところだけど隙間が空いた。
冷凍の唐揚げでも入れておこう。冷凍に頼るのは手抜きじゃない。当然の権利だ。知らんけど。
さて。これで本当にお弁当は完成。夕食もスープはできたし、ちくわの残りもある。あとは納豆に青じそドレッシングでも掛けて1品つけようか。
「あ、米」
朝炊いたお米をレンジで温めたら、夕食も完成だな。
ということで、今日はこの辺で。
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