ティータイム
休日の楽しみ。それはティータイム。めちゃくちゃリッチな気分になるし、簡単なお菓子を作ることも嫌いではない。月に1度くらいの頻度で思い立ったらやってみている。
初めてやろうと思ったきっかけはゲーム内で勧められたから。始めてみたら見事にはまって、紅茶とスコーンのセットでいただくことが多い。
こんな前置きをしたから分かるとは思うけれど、今日もティータイムに紅茶とスコーンをいただこうと思っている。もうお勝手に材料も用意してあるもんね。
「さて、やるか」
まずはスコーンを準備する。めちゃくちゃ簡易的なものだからお店の味には敵わないかもしれないけれど、問題ない。俺はお店でスコーンを食べたことがないから。
用意したのはホットケーキミックス150gとバター20g、牛乳50ml、純ココア10gくらい。今日は世に言う〝ちーとでい〟だからね。躊躇うことなくバターを使うぞ。めちゃくちゃ罪悪感はあるけど、〝ちーとでい〟ってそういうものらしいから。
前にバターをサラダ油に変えてやってみたことがある。作れないことはないけど、やっぱりバターの風味がないと物足りなかった。大学デビューで痩せた俺の中には、こってりを求める欲望がまだ残っていることを実感させられた苦い思い出。
気にするなら食べるなよ、と思われるかもしれないけど、そこは他で摂生するし筋トレだって頑張ってるから。体重にも体型にも昔に戻る様子はない。
おっと、話が逸れた。まずはポリ袋にホットケーキミックスを移す。初めて作ったときは面倒くさくてホットケーキミックスが入っていた袋でそのまま作ろうとしたけど、この後の工程で混ぜようとしたら粉がほふっと舞って掃除が大変だった。
個包装の袋よりは大きくて、全部の材料を入れて混ぜるときに口を押えられるものが良いと思う。オーソドックスなポリ袋なら大丈夫だろうけど、ダメならジッブ付きの袋が良いかもね。
次はホットケーキミックスを入れたポリ袋に純ココアを入れる。俺はココアが好きだから純ココアが常備されているけど、なければ板チョコとか個包装のチョコとかどうだろう。それなら袋が破れないように最後に入れた方が良いかもね。
そもそも他の味にするのもあり。よく売っているラテや抹茶の粉を入れても美味しい。1度ミルクティーのスティックを2本入れて作ってみたら紅茶風味が美味しかった。茶葉を入れるのも今度試してみたい。
次にバターを入れる。溶かしバターだとしっとり、溶かさないバターならサクサク食感になるらしい。俺は比較したことがないから分からないけど。
溶かさないバターは固くて混ぜにくいけど、チューブタイプは元々柔らかいから混ぜやすくてこういうときにも使い勝手が良い。俺は毎回切るのが面倒だから普段からチューブタイプを愛用している。使い勝手のためなら多少の増額も許容する。
最後に牛乳を入れたらモニュモニュと混ぜていく。この感触は堪らなく気持ちが良い。ストレス溜まってるときに力を入れすぎるとポリ袋が破れるから気を付けて。
全体の色と、素材感と言えば良いのか、固さやしっとり感が均一になったら混ぜるのは完了。ポリ袋の中でトースターのトレーに載る形に成型していく。厚さは1~1.5cmくらいかな。
俺の家にはオーブンがないからトースターで焼く。オーブンでも焼けるから、トースターはないけどオーブンはあるという人は調べてみて欲しい。
成型が終わったら食べたい大きさに切る一口サイズでも、贅沢にちょっと大きめでも良いと思う。ただし大きさで加熱時間は変わるから注意。当然小さければ焦げやすいし、大きければ時間が掛かる。俺は一口サイズで18個に切ることが多いかな。
切り終わったらトースターの網かトレーにアルミホイルを敷いて、生地を並べてトースターで焼いていく。5分くらいそのまま焼いて、膨らんできたら上から焦げ防止のためにアルミホイルを被せて10分くらい。もし焼きが甘かったら時間を追加して、火が通ってから食べた方が良いと思う。
ひとまずこれでスコーンは完成。後は紅茶を粉からでも茶葉からでも淹れて、スコーンと一緒に楽しむだけ。窓辺で食べたり床にレジャーシートでも敷いて食べたりするとまた気分を変えて楽しめる。
世間のイメージするより忙しい大学生活。引きこもり大好きインドア派の気分転換には心地良い。
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