第7話 「戸塚ヨットスクール効果」

これはしかし、「戸塚ヨットスクール効果」とまったく同じなのです。

40年前に戸塚宏というセーラーマンによって創始され、多くの精神病患者を治癒した戸塚ヨットスクールでは、激しい風雨の中でヨットを操舵・操法しながら、その恐怖心によって本能を目覚めさせ、余計な雑念や思念、腐った常識や飾りだけの知性や理性をすべて捨てさせることに第一義(主な目的)がありました。

そして、一旦、この作業というか療法によって心と頭をニュートラルにしてしまう。

自閉症や精神的に不安定な人間、在日韓国人に多い精神分裂症気質といった、病(やまいと呼ばれるような症状が、根底から消え去る、という現象が起こるのです。

その後は、人間の自然の回復力・復元力によって正常な人間に戻る。

これが「戸塚ヨットスクール効果」でした。

しかし当然ながら、こんな効果的な療法が広まれば、製薬会社やその手先・薬のセールスマンである精神病院が、日本ばかりか世界中で商売あがったりとなってしまう。(拙著「日本人の愉しみ」 V.2.1 第4話 水木しげるさんの漫画「諷刺の愉しみ」参照)

そこで、日本でいつものように行なわれる、政治屋・警察屋・マスコミ屋連携による「危険というスキャンダル」戦術によって世論を煽り、その結果、戸塚ヨットスクールは廃止され、校長の戸塚宏氏は刑務所へ投獄されてしまいました。作家でヨットマンである石原慎太郎氏だけが、この不条理な社会的風潮に異を唱えていましたが、薬石効無しでした。

続く

2024年2月9日

V.3.1

平栗雅人

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