第4話 ヒットラーの「我が闘争」とは「逃走」であった

しかしヒットラーは、他国を攻撃して景気よく進軍・侵略しているように見せながら、実は全く違う方向へ「逃げて」いた。

彼は地球上のどこかに、ゲルマン民族だけで安心して住める空間を見つけ、そこへ集団移住が完了するまでの間、ユダヤ人の目を逸らし時間稼ぎをするために、欧州やアフリカで「戦争をしていた」にすぎない。雄大な陽動作戦を遂行していたのです。

そもそもヒットラーは欧州制圧も世界征服も考えていなかった。「ユダヤ人世界」から逃れるための集団移住、その時間稼ぎに英仏露と戦うフリをしていたに過ぎない。

そんなヒットラーの意図を知ってか知らずか、世界中のプロパガンダ力を使って「第2次世界大戦」という世界戦争に拡大してドイツを集中攻撃させたのはユダヤ人です。

かのロンメル(ドイツの軍人。第二次大戦中、北アフリカで英軍に対して大胆巧妙な機甲戦を指揮し、「砂漠の狐」と呼ばれた。のちヒトラー暗殺計画に加担したとして自殺を強要された。(1891~1944))にさえ、ヒットラーはその真意・深意を伝えることをしなかった。


ヒットラー側近№3のゲーリング(ドイツの政治家・軍人。ナチス指導者。ゲシュタポを創設し空軍を再建、国家上位元帥。第二次大戦後、戦争犯罪に問われ、絞首刑に処せられる直前に自殺。(1893~1946))は、ヒットラーに置いてきぼりを食わされた(ように見せて、実は自分から残って「戦争犯罪人」という汚名を着せられ、ニュールンベルグで行なわれた軍事裁判で神妙な顔をして「被告席に座っていた」。ヒットラーたちを逃がす時間稼ぎのために。そして、死刑執行直前、奥歯に仕込んでいた青酸カリで自殺した。まるで、連合国をあざ笑うかのような見事な死にざまでした。彼こそ、ゲルマン民族の武士もののふ、と呼べるでしょう。

落合信彦氏の労作「20世紀最後の真実」で、アルゼンチンのブエノスアイレスに於いて氏がインタビューした(1980年)ナチスNo.2という大物は、1990年にナチハンターに拉致されてドイツへ送られ、裁判という芝居に出演させられて、その後恐らく死刑になったのでしょう。落合氏ががフェニックス(不死鳥)とニックネームをつけたこの男は、ゲーリングと同じく、武士(もののふ)でした。


ブエノスアイレス ヘラルドトリビューン 1990年8月21日版

「Nazi Schwammberger indicted」 West Berlin」


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東亜研究所「わが闘争」上・下(呉PASS社 復刻選書38)を読めば、(信じることはできないでしょうが)誰でも理解できる話です。

角川文庫版「わが闘争」は、東亜研究所版にくらべて若干読みにくい。


アマゾンでは、「我が闘争」の商品登録が認められないため、東亜研究所版「わが闘争」は「アドルフ・ヒトラー 自伝」で登録されている。

(アマゾンからではなく直接、東亜研究所から購入すると、送料は無料になる。)

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「ヒットラーがユダヤ人を嫌っていた」のは事実ですが、それ以前に「ヒットラーはユダヤ人を恐れていた」という事実が存在する。

「嫌ったからユダヤ人を殺した」のではなく「恐れたから逃げた」。

ヒットラーはユダヤ人と戦うつもりなど、毛ほどもなかった。彼らを非常に恐れていたから。だから、彼は逃げた。50万人ともいわれる純粋ゲルマン人(主に若者)と共に。

これがヒットラーのfinal solution 最終問題解決方法でした。

<参考>

○ ナチス・ドイツ UFO作戦 (ロシア2006) 日本語字幕

https://www.youtube.com/watch?v=mqv-7cz_VVA


○ 「20世紀最後の真実」落合信彦 著 集英社

2024年2月5日

V.1.1

平栗雅人

「アドルフ・ヒトラー 自伝 上巻」

東亜研究所版 呉PASS復刻選書38 単行本(ソフトカバー) – 2018/1/1

アドルフ・ヒトラー (著), 東亜研究所 (著),

呉PASS出版 (著)


アドルフ・ヒトラー著「我が闘争」の復刻。現在Amazonではタイトル「我が闘争」の商品登録が認められないため、登録タイトルを変更しました。   A5版、442頁、横書。旧漢字、旧仮名遣いを、新漢字、新仮名遣いに改めています。全上下巻の上巻。下巻も発売中です。

   昭和18年、内閣企画院の外郭団体、財団法人東亜研究所が訳出した「我が闘争」の復刻。日本政府の公式訳という事になる。

当時、抄訳は発売されていたものの、全訳は本書が唯一である。しかし、日本人に関する箇所が面白からぬという理由で、やはり、一般への流通は行わず、限定500部のみが政府関係者の間で配布された。そのため、古書としても出回らず、公立図書館の蔵書としても皆無である。大変貴重な図書の復刻である。

訳は、戦前とは思えない軽妙な語り口で、一気に読ませる名訳である。

現在では不穏当な表現も多岐にわたるが、当時の日本政府が「我が闘争」をどのように受容したのか、その一端を垣間見せる大変貴重な資料として、そのまま掲載した。東亜研究所版は、第1巻の上下、第2巻の上下の全4巻で構成されていたが、これを新たに、上下2巻組としてまとめ復刻した。

以上

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