第13話 資料⑩:神主の手紙
以下の文は、⚫⚫県・石⚫村の子守神社で神主を務める
石杜氏は高齢で、かつ持病の影響もあってか字の震えや書き損じが多く見られた。また独特の訛りが文面にも表われているため、意味の判別が難しい部分があることに留意していただきたい。
(前半:重要度の低さから割愛)
・・・なしてあげなえらすぐねえ子になったのか、わもわからねえ。
むかすから「にガほしい」どってさしねがったけど、まさか社ちょして石ばがめるなんて、あまくせごとしかしねえ女だ。すかもわんとこの隣ぬ(解読不能)建てて、わがねと語ってもごっしゃかれてきかね。それは厄(解読不能)の石で子成(解読不能)のためでねえんだけっども、あますくねえがら(解読不能)だとおもって、あぺとぺにづかう。いぎなりでわりいけっども、おらいさきてけねえか? あんのえらすぐねえ子さ、ほんとのことかたってけろ。わではもうだめだ。
もうだめかもすれね
文中語彙翻訳
*なしてあげなえらすぐねえ子 → どうしてあんな憎らしい子に
*わ → 私
*にガ → 子供
*さしね → うるさい
*がめる → 盗む
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