　まず最初に手紙の下書きを書いてみた。

　全てを伝えるつもりでいたけれど、リンネイの所為だ、というくだりはどうしても入れることができなかった。

　ただただ、リンネイの話を聞いて思ったことだけが伝われば良いと思ったからだ。

　それに、必要以上に、リンネイを傷つける必要はない。

　下書きをジャルに読んでもらってから書き直した。

　リンネイが傷つかないように、それだけに気を付けて書いた。

　何度も書き直した。

　何回目の書き直しであろうと、何故か自然と涙が出てきた。

　それでも、リンネイにわたしの気持ちを伝えたいと思った。

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