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バレンタイン。
休み時間にリンネイを含んだ同じ部活の子たちと話していたときに、その話題になった。
何も特出すべきもない、誰にあげるとか、作るか買うかとか、そんな話題のはずだった。
ある子(Kと呼ぼう)がリンネイに聞いた。リンネイって好きな子にチョコあげたりしないの、と。
リンネイは小さく頷いて、Kは流石にそれを見逃さなかった。
「本命? 誰にあげるの?」
わたしがやんわり止めようとしても、女子の
「リンネイの好きな男の子って、かっこいいの?」
リンネイの顔が少し歪んだ。
地雷を踏んだな、と思った。
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