8
しばらくは、普通に過ごせた。
振られたけれど、セレネはリンネイを受け入れてくれたから。
リンネイは、本当にセレネが受け入れてくれたのか不安に思っていたけれど、何回かセレネと話して、それも落ち着いたようだった。
だからわたしは、楽観的に過ごしていた。
何より振られても、好きな人に会いたいなあ、なんて言うリンネイを見てほっとしていたのかもしれない。
あんまりダメージ受けてないんだな、と。
そしてわたしは彼女を尊敬していた。
自分の恋心を認めて抱き続けられることを。
自分の不安を消すために動けることを。
それらは間違っていたのだけれど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます