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 しばらくは、普通に過ごせた。


 振られたけれど、セレネはリンネイを受け入れてくれたから。


 リンネイは、本当にセレネが受け入れてくれたのか不安に思っていたけれど、何回かセレネと話して、それも落ち着いたようだった。


 だからわたしは、楽観的に過ごしていた。


 何より振られても、好きな人に会いたいなあ、なんて言うリンネイを見てほっとしていたのかもしれない。


 あんまりダメージ受けてないんだな、と。


 そしてわたしは彼女を尊敬していた。


 自分の恋心を認めて抱き続けられることを。


 自分の不安を消すために動けることを。


 それらは間違っていたのだけれど。

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