　はたまたあるとき、リンネイはわたしに話があると言った。

　告白しちゃった、と。

　結論から述べると、リンネイは振られた。

　でもそれは拒絶するようなものでなく、「先輩のことは好きだけど、多分好きの意味が違うと思います」という、優しさに包まれた振り方だった。

　振られてしまったけれど受け入れられて嬉しかった、とリンネイは言った。

　わたしはそれを聞きながら泣いていた。

　何故かは分からない。

　リンネイの苦しみを感じたのだろうか、友達が振られたからであろうか。

　どんな話を聞いても泣いたことなかったのにな、と思った。

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