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 リンネイのカミングアウト。


 聞いたときはそうは思っていなかったけれど、彼女は勇気を出したんだと思う。


 それからはずっと、LGBTQという言葉が頭を離れなかった。


 身近にいたのが意外だったのかもしれない。


 色々調べた。いろんなサイトを見た。


 ぼんやりとしていた概念が突然身近なものになって驚いていたのだろう。


 LGBTQの説明のサイトだけではなく、関連するエッセイや小説を読み漁った。


 リンネイを理解するための知識が欲しかった。


 そのころからだったか、GLやBLを楽しめなくなっていった。


 何も関係ない人々がそういうことを扱うのが、違和感だった。

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