第12話~異世界から15分だけの逢瀬~

これから一生付き合う月一回のイベントを何とか乗り越え喰って呑んでは寝てメネシスで気が付いてから一月

まだ下半身は思うように動かないけど上半身はかなり自由に動き力も回復してきたよ


物語に出した事はなかったので「車椅子」が存在するか心配だったけど数日前ルシファーに聞いたら

「ございますが必要ですか?」

”あると助かるな”

「移動が必要であればナタリーかナターシャが対応いたしますが」

”そうなんだけど我儘ですまないが一人で少しテラスに行きたい時とかあってね”

「そろそろの時期なんで察した気はしますがベッドの上でも術には問題ないかと」

”壁で月が見えないの”

「目的を考えると不合理ですが御気持ちは分かりましたので御準備致します」

”ありがとう”

「体型に合わせて調整を致しますので数日頂きますね目的の日には間に合わせます」

意味は無いけど月を見て念通したらより近くに七海を感じれる気がどうしてもして


「車椅子の調整が済みましたのでお持ちいたしました」

ルシファーが車椅子を押したナタリーと部屋に入ってくる


車椅子はガイアで使われている鉄フレーム製のシンプルなタイプと似ていた

違いはタイヤが木製の輪で滑り止めに布が巻かれてるとかでゴムが使われていないことかな

なので乗り心地は少し悪そうだけどゴムは存在するはずだけど加工技術が少ないのでタイヤとかは無理だよね


「お乗りになってみますか?」

”うん”

「ではナタリーお手伝いを」

”待ってベッドサイドに置くだけで大丈夫”

「御自分で移動を?」

”出来ると思う”


ベッドの端まで手の力で移動して下半身をベッドから下に降ろし脚の裏が床に着いたら上半身を起こしてベッドサイドに腰かけた状態にする

”脚部位強化”

腰から脚にかけて魔力を集中する

一瞬であれば立てる確信が出来るくらい脚に力が入る

腕の力でベッドを押して立った状態に

魔力は十分でも脚が強化に対して長くは持たない

車椅子に手を伸ばし座った状態で使うアームレストを握り腕の力で車椅子に体を引き寄せ勢いのままで着座する

”なんとか予定通りにできたよ”


「なるほど部位強化を使って・・・」

”体力はかなり回復してきたので部位強化程度であれば魔力は余裕になったしね”

「脚部全体の部位強化で魔力が余裕とは驚きです」

”えっ”

「部位強化は部位が広いほど大量の魔力を使いますので」

”気分的には腹筋一回した感じと同じだけど”

「平均的な闇属性でも数分は息を整えるのに必要な魔力消費量ですよ」

”魔力より脚の筋肉が先に限界で数秒が限界だったけど”

「脚部の強化は跳躍力を伸ばす場合に使われる事が多いですが発動は跳躍時の一瞬で数秒まで使う事は普通はありませんので通常利用の強化よりに消費量は激しい状態を余裕とか」

ルシファーの表情が驚いてる

なんかルシファーが驚くと顔をするとか信じられないよ

ブレーキを外してタイヤを転がして移動してみる

キコキコと車輪の回転する音と供に動き出す

久々に自分の力で移動できる嬉しさ


「それだけまで体力が回復しているのであれば」

”なになに”

「その車椅子は魔装具ですので魔力で操作も可能ですので利用者登録をお願いします」

”利用者登録!?”

「はい勝手に御乗車時に他の方に操作されると危険なので」

”なるほど”

「車椅子に念通で話かけてください」


(こんにちは車椅子さん)

<利用者登録を開始します>

(お願いします)

<完了致しました>

(はい!?)

<ご主人様の魔法力パターンを記録しましたので以後は念通で御指示をお願いいたします>


”なんか分からないけど魔法力パターン登録完了とか”

「魔法力パターンは指紋と同じで人毎に違うので鍵等で利用出来ますので」

”それって「この気配は奴か!」みたいなの?”

「そうですね」

なんかルシファーが笑いを堪えてる表現がツボだったのかな


(前へすすめ)

ガラガラと前に進み始める

(止まれ)

車椅子が止まる

(ベッドの横へ戻れ)

ベッドにの横に車椅子が戻る


”うん大丈夫そう!”

「よかったですがベッドにお戻りは出来ますか?」


乗り込む時と同じように脚部位強化をして車椅子の手すりを握り腕の力で立つ

ベッド上へ倒れ込み腕の力でベッドの上に下半身を引き擦りながらあげる

戻れたね

「彩美は芋虫移動が大好きですね」

”やっぱし匍匐前進は芋虫に見えるのね”


「今晩は少し遅い時間に訪れたいと考えているがよろしいですか」

意図は分かったので

”うん待ってる”

「では失礼を致します」

ルシファーが去る


残ったナタリーがサイドテーブルに何かを準備してる

丸い円盤の円周に十二ヶ所の印があり長い針と短い針で後ろ後面はスタンドになっていて少し斜めにテーブルの上に立っている

って時計あったの!?

「魔力時計です」

”ってことは魔装具なの”

「はい高価な品もあるのですが定期的に魔力を充填しないといけませんの普及はあまりしておりませんが」

”魔力を流し込む?”

「指輪を使った時のように時計に魔力を送って頂くと充魔されます」

”こんな感じかな”

時計を両手で包み魔力を手の平に集めてみる

あっ魔力が吸い込まれる感覚

「もう十分です充魔完了が一瞬とか流石の魔力ですね」

”ありがとうこれで今晩は助かる”

「では後程に夕食をお持ちしますので失礼をいたします」


夕食を終えナターシャがサイドテーブルの上を片付ける

赤ワインのボトルとグラスを置き水差しを交換する

「では失礼いたします」


時計を見ると十一時頃かもう少ししたらテラスに移動するかな

ベッドにゴロンとして少し先の興奮が抑えられない

何分話せるのかな

ルシファーの話だと満月の夜の0時が一番距離が近くなるみたいなので0時からでなく0時を挟んで前後何分かなんだろうと推測中


我慢出来ない!少し涼しいかもとナターシャが上掛けを準備してくれていたので羽織り車椅子に移動

昼間に何回か練習していたのでかなりスムーズに車椅子へ移動出来たよ

時計とグラスにワインを持ってテラスへ

テラスには車椅子で使いやすい高さのローテブルを追加してもらったの

ローテーブルにボトルとグラスに時計を置く

時計を見ると十一時ニ十分

左手薬指に右手を添えて魔力を集中する・・・まだ光らないか


グラスにワインを注ぎ一口

今日は甘口だねポートワインに近い感じかな

かなり体調が良くなってきてボトル二本位は余裕で飲めるまで回復なんだけど

下半身の具合がなかなか良くならないんだよね

ルシファーと一緒に考えて推測した限りでは一番変化の多かった臓器が下腹部に集中してるから下腹部で回復力が使われて脚までまだ届かないと推測で耐えているよ


十一時半を頃から指輪に集中をして刻を待つ

指輪のアクアマリンが薄く光始めた

思わず笑顔になり時計を見ると十一時五十分を少し過ぎたあたりに針はあった

”七海!七海!届いて!”

「少しだけ待って」

時間的に接客中だったかな

時間の経過がもどかしいがこれは仕方ないしね

「お待たせ!彩美!」

”接客中にゴメンね”

「気にするな彩美より優先する事はないよ」

”やっとちゃんと・・・七海と話せた”

「絶対に連絡来るって確信してたから何か会話できる条件あるんではと我慢してまってたよ」

”その前に・・・愛してる”

「ああ愛してるよ」

なんか涙がツーって出ちゃうワインを一口飲んで気を落ち着かせる


”今回会話出来たので分かったけど満月の夜に0時の前後七~八分の十五分位だけみたい”

「月に一回で十五分か少し寂しいが今までを考えればそれでもうれしいな」

”闇の国の月周期と時間は日本と一緒の設定だから”

「ではコチラも満月の日の0時少し前に会話準備をしとくよ」

”その闇の国とか質問なしなの!?”

「手短に話すと彩美の失踪は徳さんが急に留学生枠が空いたので将来の勉強と行かせた事になってる」

”かなり無理があるような”

「多くはないがメッセージに返信がないと不自然なので彩美のスマホで返信をしていたんだ」

”ありがとう・・・これで安心して帰れる”

「その時に”物語”を見付けてしまって好奇心に負けて読んでしまった」

”気にしないで小説同人サイトで公開してるから”

「もしかして物語に引き込まれたのではと何か本能的に感じていたところだった」

”やっぱしそうか”

「やっぱし?」

”前に高熱が一週間くらい続いたことあったでしょ”

「ああ」

”その時に数分位死ななかった私が転移の直前になった状態”

「同じか分からないが目は見え音は聞こえるが体は動かず呼吸してないのに苦しくなく体温が下がり続ける感覚が数分合った気がするが高熱の幻覚かと思ってた」

”やっぱしか説明は長くなるので帰ってからするね”


「先ほどもだけど”帰る”と言う事は帰って来れる目途が付いたの?」

”誤差出ると思うけどクリスマスまでには戻れると思う一時的だけど”

「はははは後数ヶ月は長いけど逢えるのであれば耐えるよ」

鈴を転がしたような笑い声は本当に耳に心地よいよ

「一時というのは?」

”自分の紡いだ物語に責任を果たさないといけないから”

「また離れ離れに・・・ひっく」

”大丈夫!戻ったあとはずーっと一緒だから”

「私もソチラに一緒にいけるの?」

”うん”

「それなら何処であろうと着いて行くよ」


それからは少し情報交換

私の失踪を知ってるのは徳さんと夏美にマキだけ

三人で失踪は留学という事で話を合わせて失踪を誤魔化している


こちらは物語世界の闇の国とほぼ一緒だけど少し変わってる部分もある話をして

悩んだけど言う事にした

”私は覚醒して女体化してしまったの”

「女になった!?」

”うん生理も経験したよ”

「はははそれは大変だ」

”ってあんまり驚かないね”

「物語を知ってから異世界転生ものを色々と読んで性転換はかなり多いパターンなのでもしかしてとは考えていたのでね」

”なんか声が弾んでない!?”

「前でも最高に可愛かった彩美が女体化したらなんて考えたらジュルルルル」

”欲望が垂れ流しだよぉ”


「覚醒したという事は不老も得たのか」

”うん”

「じゃあ・・・ひっく・・・ひっく・・・」

あっそうか・・・伝えちゃっていいよね

”七海も一緒に永遠の刻を過ごせるから安心して!”


「それは・・・」

あっ声が少し遠くなってる時計を見ると0時五分を少し過ぎてた

”時間だもう念通が・・・七海ぃ愛してる絶対に逢いに帰る”

「私も愛してる・・・待ってるよ」

”来月・・・”

「満月の夜に・・・」

もう距離が限界なのか途切れ途切れから指輪のアクアマリンは光を消した


ワインを立て続けに数杯飲み気を落ち着かせる

短かすぎるよもう少し・・・・・


しばらく正面に見える月を眺めながらワインを傾ける

メネシスから見える月は少し七色でサイズも数倍・・・惹きこまれそうになる感覚が・・・


部屋に繋がるドアからナターシャが横までやってくる

「少し寒くなってきましたのでお部屋に」

”うん”

「お部屋に戻りましたらルシファー様を御呼びいたします」

”お願いする”

自走も出来るがナターシャが車椅子を押すのに任す

ベッドに寝かされクッションを背中にいれ上半身を起こしてくれる

一度テラスに戻りローテーブル上の物を運び入れてくれる

「ではルシファー様を御呼びしてきます」

部屋を出るナターシャ


しばらくすると酒瓶とグラスを持ったルシファーがやって来た

「今日は白酒をお持ちしました」

”白酒?”

「米酒を仕込む途中の少し発泡する状態のお酒ですね」

”あっ酒蔵で飲ませてもらった酒母だ”


ルシファーがグラスに注ぎ渡してくれる

「乾杯」

うおおおお度数がぁ度数がぁ一般的な酒母って十~二十度のはずコレはぁ五十度はあるよ

激甘で飲みやすくてこの度数は危険すぎる喉が焼ける感覚でカラメルが作れるのではとか思ってしまうね

”こいつは美味いけど飲みやすさ考えると危険だあ!”

「普通はカクテルに使われることが多いですしね私はストレートが大好きで」

”かなり体調回復したので白酒も楽しめるかな”

「栄養も満点ですので」


「で念通は成功されたのですね」

”0時の前後七~八分で十五分位つながるのが限界だったよ”

「月に一回の十五分の逢瀬ですか」

”もう少し時間欲しいけど今の状況では欲は言えない短時間でも七海と話せるだけで十分”

「あと数ヶ月の我慢です体力を回復して体調を万全にすれば期間が縮まる可能性もありますし」

”そうだね・・・あと七海はやっぱし覚醒していたよ”

「何か感じたのですか?」

”高熱が出る前に一回死んでたのは間違いなさそう”

「そうですか供に永遠は大丈夫そうですね」


「そうですか七海は物語を読まれたのですね」

”ただオリジナルは失ってしまったので再執筆だから少しこの世界と違う部分があるかもだけど”

「ですが帰る場所もあり説明も少な目で済みそうなのは良い流れですね」

”あと多分だけど七海も自信が覚醒者って知ってしまったと思う”


「なにかありましたか?」

”私が覚醒した事を伝えたら不死者と気が付いて・・・その・・・なんか泣きそうになったので・・・」

「七海も覚醒者とお伝えしたのですか?」

”一緒の永遠の刻を過ごせるって答えちゃった勘のよい七海だから気が付いたと思う覚醒者とかよく分からない存在になり不安にならなければよいのだけど”

「問題ありますか?」

”えっ”

「今まで聞いておりました七海の感じより覚醒者になった不安より彩美と永遠の刻を過ごせるとわかった喜びの方が大きいと思われますが」

”それであれば安心なんだけど”


気が付いたら四合瓶程度の瓶が半分になってる

既にワイン一本を空けてるけど少し前と違ってまだ余裕あるかな


「もしかすると自力で魔力を試行錯誤して転移してくる可能性すら考えられますよ」

”確かに無いとは言えないかも七海なら”

「魔装具である指輪を魔力の知識なく発動させているのですから色々な可能性はある状態かと」

”ただ少しずつ分かって来た気がするが門を使わない転移は”かなり”でなく”恐ろしい魔力量”を必要とする”

「どのような理由で」

”今の状態で転移を発動させようとすると必要量の1/10程度しか魔力が無い感覚がする”

「既に転移の発動感覚を掴んでおられるのですか!!」

”転移した瞬間に感じた感覚を再現してみようとしたら私の中に門を感じたから”

「門を感じる?」

”なんていうかガイアへの扉というか説明は難しいなあくまで感覚なんだよなあ”

「十分です御帰還ですが早くなる可能性が十分にあります」

”えっ”

「リハビリとして体力回復の次に体の運動機能回復」

”まあこれだけベッド生活だとかなり運動機能は落ちてるよね”


「筋力は部位強化で問題なく本回復まで補えますが・・・もっと大変なことが」

”なになに”

「体のバランスに慣れる事です女体化でバストによる重心変化とか骨盤サイズ拡大による脚周りのバランス変化」

”うんうん”

「筋力の女体化によるバランス変化と一番大変なのは脊髄反射の記憶が女体化した肉体と合わないので再学習ですね」

”まって科学が進歩していないのに脊髄反射とか何処で?”

「人体の解析は魔法を使う事でガイアよりすすんでる部分はあるんですよ」

”そうかレントゲンとか無くても透過でみたりできるんだよね”

「レントゲンは分かりませんが透過魔法が使える者は医療従事者にありがたがられますね」

”他にも人体を解析するのに便利そうな魔法色々あるもんね”

「魔法医師は本当に貴重な存在です」

”脊髄記憶かあ道理で頬が痒いと思って手を伸ばすと指先が顔面激突したりおかしいなとは感じていたよ”

「普段の生活で特に考えることなくする動作は脊髄記憶の場合が多いですから女体化で体の位置とバランスが狂うと反射的に動かした結果が違くなるのは当然ですしね」


”体力が回復して体の修復が完了して下半身が自由に動くだけでは駄目なんだね”

「魔術の習得もある程度必要ですガイアに戻った時にどのような危険があるかも不安ですので」

”まさか”

「まどか達が”死鬼”と呼んでいる存在です」

”ダブネスの力で人が変化させられた姿・・・ガイアで自由に動けないダブネスが手足にするため作り出した吸血鬼に近い存在”

「確率は低いと思われますが転移時に何らかの波動などが出てダブネスに検知された場合等も想定をしないといけませんし」

”もう危機はそこまでなのか”

「私の感じる世界の軋みはかなり大きくなってきてます」

”世界を感じる・・・ルシファーなら・・・メネシスで一番長い命の刻を過ごし・・・メネシスの平穏を祈り続ける・・・巫女”

「あまり盛り上げないでください転生の儀で人生を終わらせる勇気がないだけですから」

”まあ照れられて噛みつかれてもなんで納得しとくよ”

「もう!!」

”はははは”

「魔力のコントロールはかなり本能的に出来てるみたいなので魔術の習得時間は予定よりかなり短くなる可能性が大きいですしね」


ルシファーでも一緒に晩酌をしてると最近は気を許してくれたのか回数はまだ少ないけど泥酔する時があるんだよ

で娘の話って惚気たことがあるんだけど途中で正気に戻ってパニックになって腕にいきなり噛みつかれたとか

甘噛みだから痛くはなかったけど何か距離感がすごく近くなった気がしてうれしかったなあ


気が付くと瓶は空になって気分も良く眠気も出てきた

「さて今宵はかなり深けましたのでこのあたりで」

”うん”

ルシファーが背中のクッションを外して・・・いきなりのハグ

高貴な香りと同時に豊かな胸が顔に

「よかったです七海と本当に・・・」

えっ泣いてくれてる今宵の結果に喜んでくれてるの

そのまま顔を見せることなくドアに向かい

「おやすみなさい彩美」

”おやすみなさいルシファー”

部屋を出るルシファー


目を閉じると高揚感が引いて行き闇が迫って来る・・・今宵も闇に身をまかせて・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る