第11話~彩美の復讐~

あれから数日は日に何度かナタリーかナターシャに世話をしてもらいながら過ごした

自分でと頑張ったけど無理でした

血はやっぱし無理だよ

それも指切った時に出る血と違って色とか粘度のスプラッター度が高すぎるよ

で恥ずかしいけどお願いして世話してもらう事にね

いつかは自分でやらなきゃなんだけど


思い出すよ

お店で御客様が酔って興奮からグラスを握りつぶして手の平が血まみれ

大量出血を目の前にして動揺するなか何をしたらいいか私

とりあえず圧迫止血をしないとで出血する手を取り上げると鉄の臭いと手に纏わり付く温かく少しネバっとした感触

視界に少しづつ広がる床の赤い池に気が遠くなる

騒然とする店内の中でおしぼりを持ってきてテーブルに置くと私から出血する手を受け取り腰のベルトを外して手首を固く縛り出血を抑える

手際よく止血作業するのを見るしか出来ない私

「救急車呼びました」

黒服の声が店内に響く

「お騒がせいたしました御好きなドリンクを一杯無料で御提供いたしますのでお近くのキャスト又はスタッフに御声掛けください」

七海の声も響く

突然の出血劇で騒がしかった店内が落ち着き

「ビールね」

「響のショットでもいいのかな」

と声が聞こえ普通の状態に戻って行く怪我をされた御客様と血まみれの私の手に目の前で応急処置を手際よくやってるスタッフを除いて


応急処置を終えたスタッフが私の前にやって来る

「彩美ちゃんとりあず手を洗って予備ドレスに着替えなきゃね」

純女で黒服やってる恵子さんだ

持って来たおしぼりで私の手を拭きながら

「顔が真っ青だけど大丈夫」

”大量の血をみたら何も出来なかった”

「しょうがないよ反射的に手を取ってテーブルに散らばったガラス片で傷つかないように支えただけでも十分」

”でもでも”

「ちょっと失礼だけど男の人は血を見る機会少ないので動揺する人は多いから気にしないで」

”でも恵子さんは・・・”

「私ってより純女は月一回は見たくなくても結構多めの血を見る事になるからどうしても慣れちゃうのよ」


「彩美どうする?着替えて続ける?先に帰ってる?」

いつの間にか七海が横に来ていた

”着替えて続ける地方から来て指名入れてくれてる人もいるし・・・指名してくれてる・・・私に合いに来てくれてるのに”

七海の声を聞いて少し気が落ち着く

「そうか」

なんか七海の唇端が少し上に上がって微笑した感じが

「では・・・聡!恵子に変わって御客様を見てて恵子は彩美を頼む」

「はい」

そこからは恵子さんに連れられて手を入念に洗いアルコールで消毒された

バックルームに行くと

「このサイズなら大丈夫だと思うので着替えて脱いだのはこのビニール袋に入れて置いて血は早く染み抜きした方が生地の痛みが少ないから手が空いたらクリーニング屋に持って行くから」

”ありがとう”

予備のベルトをズボンに通して手を軽く上げてバックルームから仕事に戻る恵子


サイレンの音が聞こえ

すぐに救急隊員が店内に入って来てドタバタしているのが聞こえる

さて急いで着替えてフロアーに戻らないとね


少し懐かしい記憶を思い出す

・・・純女は月一回は見たくなくても結構多めの血を見る事になるからどうしても慣れちゃうのよ

今なら分かるけど本当に慣れられるのかな

でも覚醒で不老ってことは永い時の中で毎月対応しなきゃいけないしね

純女になったて喜んでたけど体だけでなく心も本当の女に成れるまで修練しかだね


「多分ですが明日には普通に戻れるかと思いますので後一晩は我慢ですね」

”痛み止めもらえるかなナタリー”

「はい御準備してあります」

何処に持っていたのか青色のポーションを手渡さられる

もう見慣れた痛み止めポーション

少し苦い感じだけど痛むよりいいので我慢して飲む

ガイアで薬にあたるポーションだけど多くは薬草で作られているけど高価な品は追加で魔法も込められている

薬草だけだと効果出るまで少し時間が必要だけど魔力込だと速攻性が凄いんだよね

飲んだ瞬間に下腹部の違和感が消えていく

「効果切れるころに次のをお持ちしますので」

”ありがとう”

「”マナの店”からのデリバリーがもうすぐ届くと思いますので届き次第で御夕食の御準備をさせて頂きます」


夕食を終えナタリーがサイドテーブルを片付け終わる頃にルシファーがやってきた

「今日は珍しい酒の献上があったのでお持ちしました」

ワインボトルサイズのスイングボトルにオレンジ色の液体が満ちている

”あっオレンジリキュール?”

「はい”みの国”より昨年の初仕込みが熟成したので届きました」

”それは楽しみ”

オレンジジュースも大好きな私なのでね物語にも当然オレンジの酒も入ってます

”そいつは一本一人では度数高すぎて危険なので付き合ってもらうよ”

アルコール度数は60度くらいのはずだからメネシスの酒は全体的に度数が高いんだよあなぁなんでこんな感じにしたのか

「はいよろこんで」

ルシファーがロックグラスサイズのグラスに半分くらい注いで渡してくれる


”乾杯”

口に含むとオレンジを凝縮した心地より香りと甘いけど少し酸味強めな味が口に広がる

”おいしい・・・けどやっぱ度数高いね気を付けて飲まないと”

「南方や北方の国の酒は強いものが多いですね」

”私の知らないお酒とも出会えるかな”

「物語に出てきていない酒もいっぱいありますので楽しみにしていてください」

”うん”


「では昨晩の続きをお話頂いて良いですか?」

”どこまで話したっけ?”

「美香に大人のキスをした辺りですね」


そこから1時間くらいルシファーと話をしながら酒を飲み続けるとボトルは空に

あっ欠伸が

まだ体調悪いんだよね急激に眠くなる

「では今晩はこれにてゆっくりお休みください」

背中のクッションを外して優しく寝かしてくれるルシファー


「おやすみなさい彩美」

部屋を出て行くルシファー

目を閉じると一瞬で意識が闇に落ちて行く・・・


そろそろ十一時かな

寝たのが六時頃だったから五時間か少し寝足りないけど

背中にいつもと違う温もりを感じながら静かにベッドから出る

先に起きた方が多分だけど余計なイベント発生フラグにならない気がするしね

出来る限り静かにベッドルームのドアを開け振り返ると美女二人がスヤスヤと寝てるベッド

さっきまであそこに一緒に寝てたとか現実感が追い付かない


顔を洗って歯磨きして化粧水に乳液して髪をとかして・・・まあ朝の支度完了

キッチンへ行きケトルに水を沸かしはじめる

さて朝御飯はどうしようかな

時間的にすぐにランチ行こうになるから軽めでいいよね

冷蔵庫とパントリーの在庫を確認する


キャンベルのコーンスープ缶とトーストは準備出来るね

卵もあるしベーコンもあるね

よし決めた!


コーンスープは小鍋に移して弱火で少しだけ牛乳を足して滑らかにしておこうね

フライパンを熱してベーコンを並べる

並べ終わったら弱火にして蓋をしてじっくりカリカリになるまで焼くよ

少量の牛乳と卵をよく攪拌して別のフライパンを弱火で熱しながらバターを溶かして半分くらい溶けたら卵液を流し込んでかき回しながら熱する

ベーコンを裏返してもう少し焼こうね

スクランブルエッグは少し緩めでOKなんで皿に出して余熱で火が回らない様にして

コーンスープは温まったので極弱火にして保温状態に


そろそろ起きてくるかな

リビングのドアが開くと七海の姿が見えた洗顔とかは済ましてきた感じだね

「おはよう・・・いい匂いだな」

”おはよう!朝御飯準備中”

七海に飛びつくと思いきり抱き締める

自然と唇を重ねる

数十秒だけど極上の時間


極上の時を過ごし目を開けると七海の後ろに髪ボサボサで少し青い顔の美香が呆然と立ってる

”おはよう美香ちゃん!って大丈夫?”

振り返り七海も

「おはよう」

「おはようです胃がなんか少しムカムカして」

”頭痛は大丈夫?”

七海と離れ美香のオデコに手をあて体温を調べる

「頭痛は大丈夫かな」

触れた手の平も普通の体温の感触

「まあ飲んだ量を考えると胃が負けたかな」

冷蔵庫から手の平サイズの小瓶を取り出し美香に渡す

”二日酔いでの胃のむかつきはコレで”

小瓶を受け取りスクリューを抜栓する美香

”かなり苦いから気を付けて”

「うげぇえ」

まあ良薬口に苦しだね


”十五分もすれば胃は落ち着くと思うから”

「うん」

七海に伴われて洗面室に行く美香

さてベーコンはそろそろいいかな火を止める

電気式ホットサンドメーカーを準備して美香の胃が落ち着くのを待つかな


髪を整え洗顔とかも済ました夏美が戻ってくる

「ほいソファーで少し休んでて」

「はい」

ソファーに座る美香だけど二日酔い用胃腸薬が効いてきたのか顔色は少しよくなってる

「いい匂い」

”少し待ってね胃が回復する位で出来上がるから”

「うん」

七海がキッチンに来て湧いたお湯でコーヒーを淹れ始める

コーヒーは練習してるけど七海の域にはまだまだなれないなあ


ホットサンドメーカにトーストをセットしてベーコンとスクランブルエッグを乗せケチャップをトッピング

上にもトーストをセットして蓋を閉めて電源を入れる

1分くらいでいい匂いがして来たら取り出し斜めにカットして半分にしてお皿へ

これを三回繰り返して三人分完成

スープをカップに注いでホットサンドとテーブルに並べる

七海も淹れたコーヒーをカップに注ぎテーブルへ

スープ用のスプーンをセットして準備完了


朝食準備を眺めてた美香が

「見惚れるくらい息が合ってる」

”えっ”

「前に阿吽でって言ってたけど本当だなって思って」

「さて食べよう」


「「いただきまーす」」

”ごめんね昨日買い出し忘れたから在り物でだったので”

「十分だよ美味しい!」

美香の胃の調子も良くなったみたいでよかった

「スープは胃に優しいしホットサンドは丁度いいボリュームだし」

「彩美の料理は最高だからな」

「朝から惚気いただきましたぁ御馳走様です」


朝御飯が終わりコーヒーカップを持ってソファーに移動する七海と美香

私は洗い物を済ましちゃうよ


「彩美ちゃんって真面目だよね」

「本当に食後に良い感じになっているのに洗い物終えてからって一旦停止とかするんだから」

「なんか想像つくよね」

洗い物を終え私もソファーへ

”今日は何しようか?”

「今日は私も美香と同伴でとマキに伝えてあるので時間の余裕はあるよ」

”美香ちゃん何かしたいことある?”

「居酒屋さんって行ってみたいかな」

”もっとこう・・・・”

「はは彩美が過ごす普段を知りたいでいいのかな」

”えっ”

「はい女子会とかで七海さんと居酒屋さんで飲んでる話とか聞いて行ってみたいなって」

「って彩美ぃそんな話もしてるの」

”えっと・・・ベッドメイクとお風呂洗っとくね”


慌ててベッドルームに七海が怒ってるのではないってわかってるが惚気をしてる話を知られて恥ずかしくなってしまったよ

・・・・・「明日でいいよ私の棚一番下を見て多分だけど解決する」

昨晩の七海の話が突然頭によぎる

許可出てるからいいよね

ウオークインに行き七海棚の一番下の引き出しを開ける


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

彩美は例外処理Z198でフリーズしました

再起動しますか? YES/NO


YESしか選択余地ないでしょ

OSが再ローディングされるまで・・・じゃなくて深呼吸を何回かして落ち着く


引き出しには少し年代物の雑誌とかDVDが詰まってる

最近ではコノ手の雑誌とかDVDはネットで見るから全てかなり前の物だね

でも何でこんな大量にここにこれがの謎


雑誌の表紙やDVDのパケは・・・全て百合とかレズエッチの世界

実写もあればアニメに漫画と何でも揃ってる

何だか訳が分からない

てかぁこれ見た後に七海に何を聞けばいいのか


とりあえずは美香が居る間は見なかったことにしておこう

すっと引き出しを戻してウオークインを出る


ベッドメイクをしてお風呂を洗ってリビングに戻る

丁度なタイミングでコーヒーを淹れ直してくれていた七海からカップを受け取る

あれ顔が赤くなる

すれ違い様に耳元で小さな声

「みぃたぁなぁ~」

毎度ですがバレバレで負けました


ソファーに戻ると七海が

「で感想は?」

”あの美香ちゃんが・・・”

「内容は承知済だよ妹に隠し事はしたくないしね」

この姉妹の信頼度の高さと謎の一体感はなに!?

目がキラキラモードの美香は全部知ってる反応だよね

”その何であそこにあれが”

「彩美を招くと決めて家中に散らばっていたのをとりあえず押し込んだ愛着のある物もあるので捨てる決断が出来なくてね」

”いえそうでなくてジャンルが独特で・・・”

「だって本来の私は百合属性だからな」


”はい!?”

「前に話したDV男の件で完全な男性不信を拗らして気が付いたら性対象が女になっていた」

”じゃ私との・・・””

コーヒーカップを私の手からとり美香に渡す

堪えなきゃ美香も居るし・・・でも涙がこぼれそうになる

七海が強烈な力だでハグをして顔に胸を押し付ける

「それを押し超えてでも心の中に入って来て私に最高をくれたのが彩美だよ」

話したくても息が出来ないレベルで強く胸に押し付けられているよ

あっ息が持たない・・・でも胸の気持ち良さが勝りヤバイ逝く

軽く痙攣する体

七海が胸を離しコーヒーカップを渡してくれる

コーヒーの香りでボーっとした頭が冴えてくる


一口飲んで気を落ち着かせて

”その昨晩の問いに対してこの答えは”

「もう彩美ちゃん鈍感にもだけど七海さんはこれもいいんだよね」

「この感じが癖になるって」

二人の玩具になってる

というか美香は七海から聞いていたのか

「だからアレがあってもなくても私の愛は変わらない」

”それって・・・”

「今のSEXは人生最高であるけどSEXだけが全てではないからね」

・・・・・

「ドライで逝ける身なら今の形だけでない世界があるのも分かるでしょ」

・・・・・

「まあ性癖も承知の上で愛している訳だから」

”かなわないなぁ”


ハグをして濃厚なキス・・・美香の視線も気にならない・・・そうだよね七海なんだもん・・・何を無駄な心配をしていたんだろうか私は

離れてソファーに座り直しコーヒーを一口含むと落ち着きを取り戻すと・・・ああキラキラ目の美香が視界にはいる

「もう羨ましいとか通り越して異世界レベル」

異世界

あれ何か一瞬大切な事を思い出しそうだったけど駄目だ思い出せない

「で彩美ちゃんドライってなに?」

顔が真っ赤になる

”その・・・その話は今度に・・・”

「簡単に言うと男の体で女と同じ感覚を軽くだけど味わえる逸材だな」

説明しちゃうのかい七海

「そんな便利な体いいなぁ」

って顔も赤くならず色々と耐性が強くなってませんか美香


”でもなんでDVDとか雑誌が山ほどに”

「まあ・・・まだ話す機会がなく話してはいないが復讐といっても合法の範囲内でDV男を破滅さすまでは私が百合とバレては復讐計画に支障があるので外で出すことは出来なかったしね」

復讐・・・私は復讐は否定しないよ・・・私も少しだけどしたから・・・だから私は復讐されないように誰も傷付けない生き方をしたいし・・・・理想論でも

「それで欲を満たすのにさオンデマとかネットコミックが今ほど充実してない時は酔って帰ると密林通販で欲の限りポチって妄想で満たしてた」

駄目入って来ない七海の会話がフラッシュバックなのこれが・・・あの壮絶な日々が・・・

突然震え出す体・・・止められない・・・

「どうした!」

「彩美ちゃん!?」

涙が溢れ出し七海に抱き着くけど震えが止まらない

「・・・そうか・・・すまない思い出させてしまったのか」

”大丈夫・・・もう少しだけ・・・”

復讐・・・私だって・・・サンドバッグじゃないから・・・倍返しとだ!は言わなくても・・・出来る力を手にしたら・・・なんて私は心が狭いのか・・・


”ふうふう・・・”

頑張って息を整える

でも・・・心臓と肺は私の意思を離れて激しく動揺して跳ね回ってる

美香がキッチンに行き何かを持って来た

「流石だ最上の妹」

と七海が言うと七海がキスをして私の口に・・・この香り・・・味は・・・ジャックダニエル

独特の樽を焼いた匂いが脳に届くと息が落ち着いてきた


”少しだけ聞いてもらっていいかな”

なんか・・・でも・・・

「前に彩美が言っただろ話したい時は私には必要な時と」


そこから語った言葉が上手く紡げたか心配だけど

中学卒業までの壮絶な日々

親が日本でもトップ3社な大企業の重役というだけで支配階級オーラで女子全員を支配して私を執拗に追い詰める同級生

あとで知ったが追い詰める理由は私が恋心に気が付かなったって小2の私に何を求めてる

幼稚園で将来は結婚しようねとか語ってた幼馴染ですら同調圧に負けて私に・・・完全に人間不信完成


その支配してた女が私を追い詰めるのに使ったのが「名前」だった

男なのに「彩美」って馬鹿な命名をする親から生まれた子は淘汰するのが将来の日本のためとか謎理論を剣にする

屈服しループから出れる可能性はあったタイミングもあるけど名を汚されたのだけは許せなく折れない私が・・・事態をより悪化させた

だって名は私がここにいる証で私は彩美という名を誇りに思ってる


本来の恋心に気が付かない私から長期間のイジメを経て快楽の対象としてのイジメ対象に切り替わっていた私

中学になると内容はさらに惨くなる

小学生の頃は親にバレないレベルで全員シカトとか悪口と悪意ある仇名かだったけど

中学になると地元のヤンキーと手を組みだし通学中に肩が触れたとか因縁を付けられてで電柱に顔面殴打連続されて救急車で搬送

御時勢で先生達は全員ことなかれ主義で「まあ若いと色々ありますから」ってヤンキーはお咎めなし

私はベッドの上で呪いの言葉を出すとかしか出来ない


堪えたよベッドの上で

・・・いつか・・・おまえら・・・覚悟しとけ・・・

中二病な妄想を毎日してさ


本当に肉体も精神も限界だった

電柱事件以後は傷跡を残さない巧妙な手法で肉体と精神ダメージ

大雪の日に登校で履いて来たスノーブーツが無くなって上履き下校で足が凍傷寸前とか

体育で剣道だったら先生の目を盗み防具の無い場所をパワー系の同級生数人が執拗に竹刀で殴打で服に隠れる場所が真っ青になる

言い出した切りがない人って同調圧力から周りの全員が保身するとなると犯罪をココまで出来るってレベルなんだと

から・・・ある意味崩壊・・・ある意味今の刻に繋がる今の高校への進学


高校に進学して自己紹介でなんか一気に周りの空気感が変わり急に別世界と安息の日々を得た私だたけど

まだ美香と今ほど深い仲になってなかった入学して最初の初夏頃

同級生の男子数名からカラオケに誘われた

小中時代には味わえなかった「同級生と放課後に一緒に遊ぶ」誘いがうれしく一緒にカラオケに行った日


実は今までカラオケなんて来たことが無いので操作も分からないしでパニック

皆んなはCMとかで聞くお洒落な曲を歌うけど私はアニソンしか歌えない

何か浮いてるかなって心配だったけど

「初カラオケなんだし気にしないで楽しもう曲名教えてくれれば入力するよ」

「アニソンも楽しそうだね次回は俺もアニソン覚えてこようかな」

なんか温かい

うれしくて涙が・・・茶化すではなく「俺らとカラオケでうれし泣きとか誘ってよかった」言われて

なんかコレは夢じゃないかと思った


でも夢から現実に引き戻された瞬間

「失礼しますポテトお持ちしました」

”てめぇ松原!”

思わず出てしまった電柱事件の奴だった

「彩美ちゃん?」

「彩美ちゃんが”てめえ”とか只事じゃないな」

「あん彩美じゃないかカラオケとか誰の許可もらって来てるんだ」

やばい顔が真っ青になって小中時代の記憶がフラッシュバックして体が震え出す


ポンと肩に手が置かれる

すごい安心感を感じる

振り返ると肩に手を置いてくれたのは柔道部期待の新人と言われてる梶原だった

「松原さ久しぶりだな」

顔がみるみる真っ青になる松原

「俺の超大切なダチになんかあるのか?」

「いえその」

「お仲間にも伝えておけ彩美ちゃんに今後何かしたら花園高校柔道部一同で挨拶にいかせてもらうから」

松原の回りを囲む様に他のメンバーも仁王立ちで立っていた

「すいませんでしたぁ」

逃げ出すように部屋を出ようとする松原の襟首を捕まえて

「何かすることあるだろう」

梶原が松原の両肩に手を置き地面に向け押し付ける

自然と膝が折れ正座状態で座り込む

「おい」

前の私だったら小さく丸まりそうな梶原の発したドスの効いた声が今は何か安心感

「本当に申し訳ありませんでした」

心からとは言えないが謝罪の言葉

その瞬間に襟首を捕まれ部屋の外に投げ出される松原


何てお礼を言えば言葉がでない

そう高校の柔道部はインターハイ常連の強豪校だけど何で柔道部一同

「大丈夫?彩美ちゃん」

さっきまでのドスの効いた声でなくクラスで聞く優しい梶原の声だった

なんか私の体から抜けて行く感覚と止まらない涙

”その・・・なんで・・・ひっく”

”こんな事したら防犯カメラで通報されちゃうよ・・・ひっく・・・何で私の為に”

梶原がゴツイ手にスポーツタオルを持って涙を拭いてくれた


「この状況で俺らの心配をしてくれるなんて彩美ちゃんはやっぱし優し過ぎたんだね」

・・・・・

「俺さ世田谷第二中学校の卒なんだ」

えっ同じ中学でも私は梶原を知らない


そこから梶原の話は驚きの連続だった

梶原とは同じ小中だったけど一度も同じクラスになったことがないので私は面識がなかった

でも梶原と違い壮絶なイジメを受けていた私は学校の中では悪目立ちしていたので知っていた

梶原もイジメの輪に参加を求められたけど拒み続けた

もともと恵まれた体格と運動神経で小学校時代から柔道で全国大会常連だった梶原は意趣返しを受ける事はない自信があった


「イジメられる奴にもイジメられる原因がある」

小中時代はそう思い参加もしないが何かする事もしなかった

高校になり私と同じクラスになりイメージが完全に変わった私に興味が湧いた

イジメられる原因なんて少しも感じない

誰とでもフレンドリーだし悪口とか陰口とか陰湿なことも言わない

それどころか一緒に話したりすると楽しい気分でいつまでも話してたくなる

クラスの隅でボッチな女子が居たが無理やりでも巻き込んで皆んなの輪に少しずつ参加させて少しずつ自分から輪に入るようになるまで変えたり


「なんで彩美ちゃんはイジメられていた?」

その謎は意外な状況で判明した

まだ高校生活が始まり二ヶ月位なのに中三クラス同窓会の案内が届いた

卒業すぐでも同窓会とか大人の世界をやってみたい年頃かと特に断る理由もないので参加した

同窓会の会場で女子が何人か話している

中心にいたのが私をイジメていた首謀者の加藤だったので気になり聞き耳を立ててしまった

「・・・さぁ何か噂だと高校デビューしたみたいだよ」

「何それムカツク少し花園高校だったっけ使えるの居ないか探さないと」

「本当に加藤はしつこいね何があったの」

「小二の時に私の告白手紙を無視した」

「えっ惚れてたの?」

「まさか彩美なら気弱そうだから奴隷に最適かなと思ってね」

「小二で奴隷とかってウケル」

「まあ今はあの間抜けな泣き顔みるのも飽きたし存在その物がイライラするしそろそろ自死して消えてくれないかな」

「だって高校違うから会う事ないでしょ」

「イキイキと通学してる姿を何回かみてねムカついていた」

「そうか家は近かったんだよね」


そこまで聞いて梶原は気分が悪くなり会場を出た

中学の時に同じ道場にいた松原が私を電柱に叩きつけて痛めつけた話を武勇伝のように話していたのを思い出した

「武をイジメの為に使ってるのかコイツは!」

底知れぬ怒りから次の乱取りで徹底的に痛めつくした

それから程なく松原は道場内で喫煙が発覚し素行不良で破門された


同窓会から戻り怒りが収まらない梶原

「イジメられる奴にもイジメられる原因がある」

間違えていた勝手な理由で何の問題もないのにターゲットになる時がある

それを俺は見て見ぬ振りして逃げていた


だけど柔道一筋で来た今までの人生

こういうことの対処が分からない

同じ道場で全幅の信頼を置く部長に相談することにした

部長は一年に面白いのが居るって私のことを知っていたので話が早かったみたい

高校生活経験等から梶原に色々なアドバイスをしてくれた


話を聞き私は過去が校内に広がる怖さを感じたが

武の世界では内密にお願いした事を他言するなんて絶対にしない

武の道を重く尊んじ柔道と立ち向かってる先輩なら間違いない

と断じてこの話が漏れる事がないと太鼓判を押し私を安心させてくれた

なんだか梶原の「安心しろ」って笑顔は間違いない確証を私に与えるには十分だった


梶原はかつて道場にいた松原がイジメの中心メンバーにいた事も伝えた

部長の情報網は凄かった数日後には部長から

松原が高校入学と同時に喫煙発覚で退学

このカラオケBOXでバイトしている事とシフトまで入手していた

そして今後のイジメを防ぐ計画を梶原に

「あっあそこの店の店長は部の先輩だから実行日分かれば色々できるから」

そう!この部屋の防犯カメラは「急な故障中」だったらいしい私達が入室した瞬間から


”ほ・・・本当にありがとう”

「いや謝るのは俺の方だ」

”えっ”

「武は弱きを守る力」

・・・・・

「俺は目の前で助ける事が出来たはずの彩美を何年も泣かせ続けていた」

・・・・・

「何の為に武を身に着け鍛えていたのか・・・・」

”ありがとう・・・ひっく・・・・大丈夫・・・いま・・・ちゃんと助けてくれた”


その後に知るが一緒にいたクラスメイトも柔道部で通う道場は違えど全員が全国大会レベルで梶原とは小学校からの縁で信頼関係も十分出来ていた

そこで今回の計画に絶対に私の過去に今後絶対に触れない約束をして計画を実行してくれた

「全国レベルになると乱取りでも頼関係がないと簡単に怪我をして選手生命終わる場合もあるからな」

”なんかクラスに柔道部の猛者が多くない”

「俺らは柔道枠推薦入学で担任は顧問で同じクラスに集まってるんだよね」

”なるほど”

「さあ残りの時間楽しもう!」

学生フリータイムが終わるまで何もなかったように皆で楽しむモード


別れ際に

「何かあったら遠慮せずに言って欲しい今の本当の姿を守りたい」

”うん!ありがとう!”

思わず梶原に抱き着く

梶原の顔が真っ赤になって行く

「お、お、おうまたカラオケ皆んなで来ような!」

”楽しみ”

梶原から離れお互い別々の帰路につく


梶原達と別れた後に私は決断した長く考えていた復讐計画を実行する事に


家に帰ると今まで集めて何回も学校や教育委員会に出しても「イジメは無かった」と無視された資料から抜粋作業をはじめる

両親はIT系だけあり訴訟時の経験も多く「相手の同意がなければ証拠にならない」が念の為に学校や教育委員会と話し合う時は全てボイスレコーダーで録音をしていた

私には作った資料とか録音は内緒にしてたが保存場所を知っていたので定期的にコピーを確保してた

私も登校時は必ずボイスレコーダーを持ち歩き証拠を集めていた

この証拠を両親に渡たしても学校とかの態度は変わらない自信があったので下手に手駒を知られて対策されないように切り札で隠しておいた

録音には加藤が首謀者として指示をだす様子や松原に頼んで私をボロボロにした武勇伝を私の前で話して脅す様子などが入ってる


数日要したが抜粋した録音と怪我の写真や診断書等の少なくても「加藤が首謀者で一つ間違えば私が死んだかもしれないイジメをしていた事が分かる証拠」をまとめた

証拠に「適切な対応がされない場合は相応の処置をする」とメモを入れ某大企業の人事部に送付した


別の計画も並行して準備していたが毎日某大企業のホームページに掲載されている役員名簿ページをチェックしていた

二週間後位に役員名簿からある名前が消え新着情報に一身上の都合で退職と掲載された

普通の従業員であればここまで掲載されないのだろうが某企業トップ5の一人だと流石に掲載されたみたいで余計な追加調査の手間が省けた


もう一つの計画

ネットで何でも情報が手に入るのは非常に助かった

松原にされた電柱事件の証拠からネットで集めた情報を参考に実行者を松原で教唆者に加藤として「暴行罪」として警察に届け出た

最初は未成年の届け出なんかと受理を拒否しようとしていたが完璧な証拠と某掲示板に証拠を投下する臭わせをしたら受理してくれた

この頃は警察の怠慢等が某掲示板に投稿され特定班が特定して間違いないとなると管轄のお偉いさんが会見で謝罪に追い込まれる事態が多発していたのでこの手は非常に有効だった

こちらも二週間後位にスマホに電話が入る「逮捕して家裁送りになったが以後は未成年なので情報を出すことは出来ない」と計画成功の吉報だった


そして最後の計画も

校内で怪我を負わされた事件を教師に報告しても面倒ごとと取り合ってくれなかった時の録音データに教師に見せた傷の写真とか校内で確実に暴行が行われている事がわかる暴行を受けた時の録音データ

これらも松原の件と同じ手法で「暴行の幇助」として警察に受理させた


ここで両親に計画の内容と実行した事を伝えた

なぜなら数日で両親の元に連絡が多く来る事になるだろうから

両親は本当に無理をしても私がここまで変われた私立に進学させたことを喜んでいた

梶原との出会いから一人でここまで事態を勝手に進めた計画では油をかなり搾られたけど


数日後から手土産や多額の現金を手土産に小中の教師が何人も警察への取り下げをして欲しいと懇願に来始めた

打合せ通り両親は会社でお願いしている顧問弁護士経由でと手土産は絶対に受け取らずに追い返してくれた


人数が多かったので関連教師の我家詣では何週間も続いたが全て同じ対応で追い返す

その後に教師たちがどうなったかは興味はない

少なくとも保身とプライドの塊が警察署に連行され事情聴取をされる

自分で言うのもだが絶対に無視すれば警察の怠慢と言われるレベルで揃え整理した証拠

後日不起訴になる可能性もあるが逮捕までは必ずするだろう警察も保身の塊だしね


この計画はイジメに関係した本人以外の家族にも復讐の火の粉が降りかかるので本当は我慢の予定だった

だけど梶原が私の為にしてくれた事を無駄にしない為と後顧の憂いを断つために実行を決断した


それから家近くですれ違うイジメに加担していたメンバーは私を見かけると蜘蛛の子を散らすように逃げて行った

加藤の豪邸は売り出しの看板が立っている


中学時代に参加させられた学年毎にあったクラスの裏メッセージグループはどれも加藤と松原の逮捕とその後で溢れかえってると梶原が話してくれた

教師達の話もかなり情報が集まっているらしい

まあ私は当然だけど参加出来てないの自分では見ることが出来ないけどね


加藤の父は娘の悪行が会社にバレて自己都合となっているがほぼ強制的に退職で関連先への再就職もなく無職へ

その後すぐに加藤父の恐怖体制で封じ込められていた汚職やかなり多額の横領が発覚

会社から全額返済か逮捕かを選べになり自宅を売却するがそれでも足りずに親族に頭を下げて借りまくり何とかしたらしい

親族でもエリートと幅を利かせていたのがカースト最下位になり酒浸りの毎日になったらしい


加藤の母は金の無くなった父は相手にせず即離婚で出て行ってしまい

加藤は「お荷物はいらない」と父の元に残る事になった

蝶よ華よの御嬢様生活から生活保護で惨めな生活に

メッセージグループに私に復讐をするために指示を色々するが完全にスルーそれ所か加藤に対する今までの怨からか加藤が掲示板イジメの標的になり始め気が付いたらグループを退室していたらしい

裸の王様ならぬ裸の姫様だったことに父の社会的立場を皆が恐れていただけと気が付いたが時すでに遅しだった

その後の告発で「加藤父が勤める会社の下請けをやってる会社に勤める父を持った子は従わないと下請け切るように父に言う」とか脅していたことも判明したり


松原はもっと単純だった

少年院に入ったらしいが院から出たら「前科あるもう俺に怖いものはない」とか粋がっり半グレともめたら行方不明になり数日後ダムに浮かぶ松原が発見されたけど元々素行不良で何処で恨みを買ってるか数えきれない状況に警察も腰がはいらず未解決事件候補へ


教師達は逮捕の理由を学校に言えず自主退職をして逃げるとか

逮捕で怠慢が学校にバレていつも運命共同体と守ってくれていた学校も逮捕まで行くとトカゲのしっぽ切りと一人に責任押し付け依願退職させ以後は知らぬ振り


これが復讐の結果か

少なくても加藤と梶原と教師達に対しては贖罪の気持ちは一切出ないが巻き込まれた家族達はどうなる

加藤の父は社会的にだ問題な余罪があったから気にはならない

加藤の母も両親が話し合いに行った時に娘のイジメを知っていた証拠もあったので同罪で気にならない

松原の家族も両親が話し合いに言ったがイジメられる方が悪いとか言っていたので同罪で気にならない

教師の家族は収入がなくなり無事に再就職が出来ればと思うが教師なんて教師以外の仕事したこと無いから教師以外への転職は困難を極めるだろう

しかし退職理由を前職場に確認されれば曰く付きの教師を雇う学校も無いだろう

でもその家族は・・・幼子を抱えた家庭・・・家のローンが残ってる・・・介護している親がいる・・・私の復讐で壊してよかったのだろうか

合法的に復讐を果たしたはずなのに成功の快感より漂う無虚感


梶原が簡単な概要だけは話してくれた

「もっと詳しくしりたいか?」

”ううん”

首を振る

”復讐計画は成功して気持ち良く今後を過ごせると思っていたけどさ”

「・・・・・・」

”なんだろう虚しさと火の粉の降りかかった教師家族の事とか考えると・・・”

「やっぱし彩美ちゃんはやさしいな」

”えっ”

「こんな例でいいのかだけど」

・・・・・

「快楽殺人鬼だけど家では良い父だった人がいるとする」

・・・・・

「ある日逮捕され残された家族は世間からの非難に晒され自死する」

・・・・・

「家族を考えれば逮捕されるべきではない」

・・・・・

「でも殺された被害者はこれから殺されるかも知れなかった人達は」

”人殺し程悪い事を教師は・・・”

「してるさ年間に何人の学生がイジメを苦に自殺してる」

・・・・・

「その結果で責任を追及される教師は皆無に近い現実だ」

”私も何回も何回も考えたけど自死したら負けだって”

「彩美ちゃんはやさしいだけでなく強いな俺も見習わないと」

”えっ梶原くんは十分強いじゃない”

「何も力だけが強さじゃないよ小中と耐え高校で恐れず環境を変えた心の強さは真似できないよ」

”そんなこと・・・”

「話を戻すと彩美ちゃんの今回の行動で教師達全員とは言わないがイジメを見過ごすと我が身の危険もあると立ち向かうのが少数でも出てきて防がれる自死もあるかもしれない」

”そんなこと考えてなかった私は私の復讐しか”

「まあ俺も過去全てのクラスラインは退室したし高校デビューで生まれ変わるぞ!」

”えっ”

「なので過去は全て綺麗に流して今後も一緒に遊んでくれよな彩美ちゃん」

梶原の胸に顔を埋めて泣いきながら

”うん・・・ありがとう”


話を終えると涙でグチャグチャ顔の美香

七海は話の途中から私を抱えてくれていた


七海が私を離しグラスを持ってくる

ジャックを注ぎ美香と私の手に渡す

多分だけど七海はほとんど内容を知っていたと思う

だけどキチンと私が過去と立ち向かい話して乗り越えた事がうれしいのか軽い笑みを浮かべてる


「頑張ったな復讐は成功しても虚しさ残らないはよくわかるが誰かが復讐と言う鉄槌をくださないと同様な被害者が出続ける輪を断ち切るのに必要な時もあるさ」

七海が軽くグラスをかかげる

一口飲んだジャックの味と焼ける喉の感覚が過去の自分から現実に引き戻す


涙を拭いたけどまだ赤い目をした美香が

「梶原くん達も彩美ちゃん捜索で凄い頑張ってくれたの本人達からは恥ずかしいから言うなって言われてたけど」

”えっ”

「夜の公園とか私達女子組では危険って私達の推測した場所とか夜に回ってくれたりしてたの」

”今度お礼しなきゃ”

「お礼はいらないと思うよ手伝ったの知られたら恥ずかしいらしいし」

”駄目!すぐでも無くても卒業までにタイミング作って絶対にお礼を伝える!”

「まったくこの義理堅さときたら」

「ってねーさんも同じレベルで義理堅いんだけど」

照れ隠しかグラスに残ったジャックを一気に飲み干す七海

私と美香も残りを飲み干す

「うっげっほがはぁ」

”無理しないで美香ちゃん”

「負けない私も咽ずに飲める日まで頑張る」


しばらく全員で大爆笑して

「さて居酒屋行くならそろそろ準備を始めようか」

私の話は思ったより長かったらしく十五時を過ぎていたんだね


着替えの準備を始めながら


因果応報・・・復讐と言え人の家庭を壊した私は自分の家庭も壊した

じゃあ七海がした復讐の因果は・・・

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