第26話 「なんだよ一体!!」
26
「うわぁ~っ!!!」
俺は真横から来た突然の衝撃に体を押されて、自転車ごとぶっ倒れた。
「いてててて……」
モコモコのダウンジャケットを着ていたから良かったけど、もし着てなかったら怪我してた。
それくらいの衝撃だ。
「なんだよ一体!!」
俺はイラッとして思わず怒鳴った。
衝撃からすぐに俺はぶっ倒れたけど、何かが俺の自転車にぶつかったのは分かった。
それが何かは分からなかったけど、それは並木道の脇から突然現れた。
絶対に向こうに非がある!
俺はそう思って、体に乗っかった自転車をイライラをぶつけるように乱暴にどかすと拳を握って立ち上がった。
喧嘩は得意じゃない。
でも、俺だってキレる時はある!!
やってやるぜ!!
って、思っちゃいたが……
気合いを入れて立ち上がった俺の目の前に居たのは、俺の弟だった。
「あれ……ラッピー??」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます