第26話 「なんだよ一体!!」

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「うわぁ~っ!!!」


 俺は真横から来た突然の衝撃に体を押されて、自転車ごとぶっ倒れた。


「いてててて……」


 モコモコのダウンジャケットを着ていたから良かったけど、もし着てなかったら怪我してた。

 それくらいの衝撃だ。


「なんだよ一体!!」

 俺はイラッとして思わず怒鳴った。

 衝撃からすぐに俺はぶっ倒れたけど、何かが俺の自転車にぶつかったのは分かった。

 それが何かは分からなかったけど、それは並木道の脇から突然現れた。


 絶対に向こうに非がある!


 俺はそう思って、体に乗っかった自転車をイライラをぶつけるように乱暴にどかすと拳を握って立ち上がった。


 喧嘩は得意じゃない。


 でも、俺だってキレる時はある!!


 やってやるぜ!!


 って、思っちゃいたが……


 気合いを入れて立ち上がった俺の目の前に居たのは、俺の弟だった。


「あれ……ラッピー??」



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