　オレはハル姐の合図で嬉しくて飛び上がった。

　だってハル姐寝てるんだもん、忘れられちゃったかと思ったぜ！

　やっぱり行けるんだ！ヨッシャ！

　さぁ、リードするのはオレに任せろよ！

　オレはほんのちょっと首を後ろに回して"首に付けられたヤツ"に噛みついた。

　オレが引っ張ってやらないとさ、ハル姐もサトシみたいに勝手に動こうとするんじゃないかと思って。

　ハル姐にはオレの散歩コースを教えてやるんだ！

　昨日オレはそう決めたんだ！

「あぁ～ちょっと待ってよラッピー！」

　ハル姐が後ろから叫んだ。

　大丈夫だって！オレに任せろ！

　オレの散歩コースは最強なんだ！

　まずは家の近所のニオイの強ぇ～『でんちゅう』を五ヶ所回って、そっから公園だ！

　もちろん無駄は無い、五ヶ所目のすぐ先に公園はある。

　そっから公園を一周して、一回うんこして、今度は木がいっぱい並んでる所を歩くんだ！

　公園でも最後ん所でも喧嘩ッ早い『犬』と出会う事が多い、したらオレはハル姐を守るために戦うんだじぇい！

　ハハ！任せろぃ！

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