第9話「レイニー・シーズン (2)」


 今日も雨が降っていた。

 あやちゃんの具合は依然よくなく、今週いっぱいは登校が出来ないかもしれない。とお屋敷にかけた時の電話で聞いた。彼女のいない学校生活は、霧の中をあてもなく彷徨うような、不安感に支配された心細い日々である。

 特に何かがあったというわけではないけど、同じクラスの西園寺さんとぶつかってしまったあの日から、何かの歯車がずれてしまったような感覚があった。

 その感覚には見覚えがある――私が幼少期に受けていたあの辛苦――その前触れを感じさせるような、嫌な予感。


 そして私は今日、噛み合わないまま動こうとして砕け散った歯車のかけらを、堂々と目撃してしまうのだ。


「……」


 通学路を歩きながら、電柱の側に目線を向ける。傘と一緒に猫は、ダンボールを残していなくなっていた。


_____



「あ……」


 登校して最初に見たものは、私の机に忽然と置かれた花入りの花瓶であった。

 

「「「……くすくす」」」


 背後から聞こえる誰かの笑い声。どこか距離の遠い周りの席たち。


 雨音に囲まれた薄暗い教室の中、私の目の前にぽつんと佇む青いリンドウは儚く、なにかもの言いたげな花弁を携えていた。

 私はその花瓶をどうすることも出来ず、ロボットのように椅子を引いて着席する。背後の笑い声が大きくなった。


 そうして微動だにせず座りつくしていると、笑い声が急に収まり、今度はこつこつと足音が近付いてきた。


「お花のプレゼントなんてベタかもしれませんが、喜んでいただけまして?」


 その人物は私の目の前まで歩みを進めると、長い黒髪をたなびかせて優雅に振り返る。西園寺 瑠美さんだ。


「……えと、急に置かれててびっくりしたんだけど、その……ありがとう」


「どういたしまして。少しお世話が大変な花ですので、水やりをしっかり……」


 西園寺さんはにこりと笑って、後ろ手に持っていた水差しを取りだして花瓶へ水を注ぎ始めた。

 花瓶の中の水位がどんどん上がっていき、やがてそれは溢れ出して、机全体に水が広がっていく。


 ぱたぱたと、机からはみ出した水滴が私のスカートや鞄に降りかかった。冷たい。


「あら、失礼。くすくす……」


 西園寺さんはそう言って空になった水差しを私の机に無造作に置くと、自分の席へと帰っていった。


 立ちあがろうと脚に力を込めたが、前に服を濡らしてしまったからその意趣返しなのかと、罪悪感が込み上げてくるせいで彼女の行動に抗議できない自分がいた。


_____



 私は一人だった。

 

 今思えばあやちゃんと運良くお友達になれたというだけで、私には友達らしい友達なんて出来ていなかったのだ。


 スーパーお嬢様の判定をもらった優秀なあやちゃんは、家柄もあってみんなから尊敬されている。彼女は優しくて、私みたいな凡人とも仲良くしてくれてた。

 みんなは私と話したかったのではなく、隣のあやちゃんと仲良くしたかったのだろうか。


『ねぇ、聞いた?』

『えぇ、西園寺さんが彼女のこと……』

『可哀想に……』


 廊下を歩いている時断片的に聞いた生徒たちのひそひそ話を解釈したところによれば、西園寺さんははじめから勉学だけでこの学園へ入学した自分が気に入らなかったらしい。


 彼女にはたくさんの友達がいて、家も裕福で、お嬢様としての気品も兼ね備えていて……


 ……。


 やっぱり、自分はこの場に相応しくないのだろうか。


 

____




 お昼休み。


 豪華な食堂の中、私は隅の席で小さなお弁当を広げていた。

 他の生徒たちは食堂のコックさんが作った豪華なランチを食べている。みんな楽しそうに談笑しているが、私からは露骨に距離をとった席取りをしていた。


 お弁当の蓋を開ける。梅干しが乗った白米、小さなハンバーグと鮭、私の好きなたこさんウインナー。それぞれがそれぞれを引き立てる一品たちが、一つの箱に詰められた安らぎの昼食。


「いただきます……」


 お弁当を作ってくれた母親に感謝しながら、箸を使ってウインナーを口に運ぶ。


 噛むと口の中でぷちっと肉汁が広がり、歯応えのある食感は実際のサイズよりも大きな満足感を与えてくれる。


 とても美味しかった。


 とても……


『……あの子…‥今日も一人で……』


 ……美味しい……


『くすくす……』


 はずだ。……






 少し経ってから、自分の手が止まっていることに気付いた。


 だれかの視線に苛まれ、食べているものに集中ができない。


 味がしない。


 お腹が空いているはずなのに、なかなか箸が進まない。




 

「ごきげんよう」


 そうして食べあぐねている私に、誰かが話しかけてきた。

 急だったので驚いて振り返ると、同じクラスメイトの月露(げつろ)さんが立っている。


「……こんにちは」


 私は挨拶を返しながら、少しの不安に眉をひそめた。彼女はよく西園寺さんと一緒にいるクラスメイトのひとりだったからだ。


 月露さんの後方に視線を向けると、やはりというか、西園寺さんの姿がある。昼食をとっている取り巻き(こういう言い方はきっとよくないけど)たちと共に、私の席に注目していた。


「よかったら、私たちと一緒に食べませんか?」


「えっ……?」


 意外な一言に手が止まる。


「『いつも一人で寂しいでしょう』って、西園寺さんが。食事も東風さんの分も用意していますから、どうぞ」


 月露さんが指差す方向を見ると、西園寺さん達が座っているテーブル席のひとつが空いていた。

 豪華な食事が用意されていて、席に座るみんなも歓迎の笑顔をこちらに向けている。


「ありがとう、ございます……?」


 立ち上がるよう促されて席を立つと、月露さんは思いだしたような様子で机に置いてあるお弁当を見て、口を開いた。


「ああ、でもその前に……”残飯”は片付けませんとね」


 急に、月露さんが私のお弁当箱を持ち上げた。


「あ、それは私の」


 私は驚いて、持ち上げられたお弁当に手を伸ばそうとした。

 しかしそのお弁当は私の手が届く前に、月露さんが箱ごと近くのゴミ箱へと投げ入れてしまった。


「えっ」


 ゴミが敷き詰められた箱の中へ、プラスチック容器とその中身が落下して、かたんと無機質な音を立てる。


 咄嗟の事に私の思考は停止した。


「あ……?えっ?なんで、なん、私の、お弁当」


「?犬の餌ではなくて?あまりにみすぼらしい食事だったので、残飯かとおもって捨ててしまいましたわ」

「「「くすくす……」」」


 周囲の笑い声。嗜虐心を隠そうともしない目の前の人間。


 こんな仕打ちをどうして。私が悪い事を?理由、原因。でもそんな思考の逡巡は関係無かった。

 久しぶりに、血圧が急激に上がっていくのを感じた。頭に思い浮かぶのは、台所で毎日見送ってくれる母親の笑顔。


「あら、どうしましたの?早く行きましょう?くすくす」


(お母さんが毎日)


 私は月露さんへ向き直る。


「……?なんですの?」


 私のただならぬ剣呑を察したのか、彼女は少し顔を強張らせて動揺した。


(パートの前に頑張って作ってくれたのに)


 私は一歩踏み込んだ。


「っ……何の、つもり……」


 私はさらに一歩踏み込む。月露は怯えた様子で後退りする。

 私はもう一歩を……。




       「東風さん?」




「っ」


 月露さんの後方から声が聞こえてくる。西園寺さんだ。……。


「まさかみんなのいる食堂で、物騒なことなんて行いませんわよね。お嬢様学校の生徒ともあろうものが」


 その一言だけで、私の立ち向かおうとする怒りは簡単に打ち沈んでしまう。


「び、びっくりしましたわね。ほら、そんな貧相なものなんて捨て置いて、私たちと共に食事を」


 月露さんがやや強引に私の手を引いた。

 視界から、お弁当から捨てられたゴミ箱が遠ざかっていく。


 やっぱり、私は、一人じゃ、


 






「お前ら、何やってんだ?」


 その時。厳しく殺気に満ちた声色が、私たちの間を射抜くように通り抜け、食堂内は突如として沈黙が支配する静の空間と化した。


 声の主へ、全ての視線が集中する。


 もちろん私の目線も、その乱入者に釘付けだった。

 派手な学生帽を被り、学ランを羽織った赤髪長身の女性。


 鳳凰院 烈火(ほうおういん れっか)さんである。


「さっきから見てりゃあ酷いことをしやがるじゃねえか。その子が何か悪いことしたのかよ?」


「鳳凰院さん……!?」


 酷く怯えた、か細い声が月露さんから漏れた。彼女は私の腕を掴んでいた手を離し、西園寺さんの元へとそそくさと戻る。


 私は驚いていた。二年であり、私達よりもひとつ上のランクだとしても、このような大立ち回りを大衆の前で演じられるなんて。”お嬢様学校の大番長”を自ら名乗るほどの影響力を持っているわけだ。私なんかとは、心臓が違う……!


「……!」


 西園寺さんを見ると、意外な事に彼女も相応の動揺にかられている様子であった。

 彼女は急に席を立つと、烈火さんから目を逸らしながらその場を後にする。


「っ失礼しますわ……!」


「「「待ってください西園寺さん!」」」


 食堂から去る西園寺さんへ付いていく取り巻きたち。最後の一人が見えなくなり、大量の足音が遠ざかっていくと、急に食堂内は沈黙に支配された。


「……ったく」


 閉じる食堂のドアを見届けたあと、鳳凰院さんはゆっくりと呆れ気味に息を吐いた。そして私を優しげな瞳で次に見やると、おもむろに素手でゴミ箱に手を突っ込み、弁当箱を拾い上げて私に差し出してくれた。


「ほら」


「あ、ああ、あありがとうございますっ……!」


 涙で目を滲ませながら、ぐちゃぐちゃになったお弁当を受け取る。

 どうしてそこまでしてくれるのかは分からなかったが、鳳凰院さんの瞳は常に決意したかのような自信に満ち溢れていて眩しかった。


「なんとお礼を言ったらいいか……その……!!」


「礼はいいよ。私には私の正義があるからな」


_____



 放課後を告げるチャイムが鳴った。その日はお昼のこともあってか、西園寺さん達が何かしてくるようなことも無かった。

 雨がいつの間にか止んでいる。靴を履き替えて外へ出ると、赤い陽射しが地面を情熱的に塗り替えていた。


 校門では、朝と同じようにさだめさんが学園と道路の境界を見張っていた。

 少し話しかけにくい雰囲気だったが、タオルを貸してもらった恩もあるので、勇気を出して声をかけることにした。


「あのっ!」


「さゆさん。どうしました」


 無機質な瞳と表情が向けられる。でも、やっぱりその口調はどこか優しかった。

 

「ええと今日の朝は、タオルとかありがとうございましたっ!洗濯して返しますので、のちほど」


「いえ、別にいいですよ。濡れた生徒には手渡すように何枚か携帯しているものなので」


「あ、ありがとうございますっ!」


「それよりも……」


 急に、さだめさんを取り巻く空気が殺気を帯びた。打って変わって今度は厳しい視線が私を貫く。

 隈の入ったさだめさんの瞳は、不健康な印象ながらも鳳凰院さんとどこか共通していて、総じて明確な意思のようなものがある。彼女達の自信溢れるお嬢様のオーラの源は、ここからなのかもしれない。


「今日のお昼の件。烈火から聞きました」


 私はびくりとした。嫌な思い出が鮮明に蘇る……。


「事情があってその件への介入はできませんが、ここは格差社会で上に立つ者達の巣窟。上手く立ち回りなさい」


「すみません……」


 私は身をすくめて謝った。そうだ、お嬢様学校とはいわば魔境。普通の学校では無いのだ。だが、この十何年間あまりを純粋に過ごしすぎた私が急にそんな政治的某術を身につけるなんて無理だ……。


「……まあ、今日は帰ってゆっくり休みなさい。雨が降っていましたので路面が滑りやすいでしょうから、転ばないように」


「はい……」


「……しかし」


 校門から出て数歩進んだところで、不意にさだめさんが呟いた。

 私はびくりとして足を止める。


「不思議なものですね」


 少し批判的な声色でさだめさんは言った。だが、そこからの言葉は皮肉の類では無かった。単純な疑問。なぜそうしないのかという純粋な興味からの、私からすれば心を貫く暴言であった。


「友達のためなら簡単に身を投げ出せるのに、一番大切な自分が危機に迫っても、なにも動こうとしないなんて」


_____



 気付くと私は、前もよく見ずにただ走っていた。

 何か、何か、感情が溢れて、おさまらない衝動のまま、走ることしか出来なかった。


 不意にぽつりと、冷たい感覚が身体のあちこちを叩き始める。

 雨だ。

 雫がたらりと頬を伝い、私は更に足を早める。


 無力感、劣等感、疎外感、怒り、悲しみ、後悔――全てをない混ぜにした訳の分からない感情が、私の筋肉を動かしていた。


 鈍い疲労感に比例して狂う時間感覚。そして

永遠にも思える刹那の逃避行を終えた時……



 私は不思議とお屋敷の前に来ていた。



「……」


 この場所は知っている。だが来たのは初めてだ。


 あやちゃんのお家。


 連絡もしてない。入れてもらえるはずもないのに、私は何かを期待して、門の柵を前にして、息を切らして、ただ立ち尽くしていた。


「はぁ、はぁ……」


(((何してんだろ……私……)))


 しばらくそうしていると、息が次第に整ってきて、張り詰めた血圧も下がってきた。それに伴い、ごちゃ混ぜになった頭も冷静になっていく。


 私の足はどうしてここへ来たかったのだろう?

 ”救い”のようなものを、あるいは期待していたのかもしれない。だがそれでは、さだめさんの言うとおり同じことを繰り返すだけだ。


(((……帰ろう)))


 と踵を返して門を背後にした矢先、私の耳に聞き慣れた声が飛び込んできた。


「おや、さゆさん」


 幻聴の類かと自分の耳を疑ったが、聞こえた方向に振り向くと、なぜか馬に跨っているあやちゃんがひどく疲れきった私を門越しに見下ろしていた。


「あやちゃん!?」


 私は驚いてその場で後退りする。


「五月病?は大丈夫なの!?」


「ええ、なんとか持ち直して、今はこのねこに乗馬してリハビリをしているところですわ」


「え、ねこ……?」


 あやちゃんが”ねこ”と呼んだ黒い馬と目線を合わせると、その馬は顔をぐにゃぐにゃと液体金属のように流動させる。 


「えっ」


 やがて流れが収まると、そこには猫のような顔が出来上がっていた。


「久しぶりだな」馬?は言った。


「をぁ!?」


 私は絶叫した。その猫の顔はこの前私が雨の日に助けた猫にそっくりであったからだ。


「あんまし驚くな。お嬢の友達だろ?この前は助かったぜ」ねこ?は言った。


「あええ?あ、……はい」

(あやちゃんちだしまあ、このぐらいあるか……)


 私はもはや手慣れたような強引さで自分を納得させた。あやちゃん関連に関して、全てを理解しようなどというのは愚の骨頂なのである。


「……喋ったぁ!?!?」あやちゃんもかなり遅れて驚いていた。


「お前が驚くのはおかしいだろ!!」ねこはキレた。


「それでさゆさん、ユーは何しにお屋敷へ?」


 ねこの言葉を無視してあやちゃんは私へ向き直る。  


 私は今日会ったこと、いままで悩んでいたことを頭の中で一周させてから、深く息を吸った。


「……あやちゃん。私……どうしても立ち向かわなきゃいけないことがあって……でもどうしてもね。勇気が出なくてね……」


「さゆさんはどうしてお嬢様学校へ?」あやは言った。


「えっ?それは……」私は言葉に詰まる。


 脳裏によぎったのは、幼少期の思い出。

 そうだ、私はあの日出会った彼女のようになると、そう決めて、ここへ……。


「ほら、これ受け取れ」


 私が言葉に迷っていると、ねこがどこからともなく上着を長すぎるしっぽに包んで差し出してきた。

 学校の制服だ。


「え、これって……?」


 私は困惑しながら受け取る。あやちゃんが鳴いた。


「わたくしのお洋服がっ!」


「いいじゃねえか家に同じのが256着あるんだからよ!!」ねこが怒鳴る。


「だってあれは身体の調子がにょもにょもな時に着るやつなんですのよ!」あやちゃんは言い返す。


「限定的すぎるだろ!頭痛薬塗っとけ!!」


「え〜まあ確かに。さゆさん、それでは暫くそれを私だと思ってください」


「急に物分かりいいなおい!」


「ふふ」

 

 気付くと私は笑みを浮かべていた。あやちゃんが自分というものに自信を持って元気に話している姿を見るだけで、自分の抱えている悩みがちっぽけなものに感じられるような気がした。


 言い合っているあやちゃんに向かって、私は彼女から貰った服を抱えながら口を開く。


「あやちゃん。私、頑張ってみる」


 私の声を聞くと、あやちゃんは優しく微笑みかけて、まるで初めて会って私の手を取ってくれたときのような優しい口調で言った。


「ええ。きっと大丈夫、さゆさんも立派なお嬢様ですもの」




「……うん!」



____



 次の朝。

 教室に足を踏み入れると、いつものように私の机には花瓶が置いてあった。


 「「「くすくす……」」」


 笑うクラスメイトたち。

 私は彼女らの横を何食わぬ顔で通り過ぎ、自分の机まで辿り着く。

 そして座る前に、カバンの中へ手を入れた。


 私は表情を一つ変えず、ハンマーを中から取り出して――



 花瓶を思いきり叩き割った。


「「「!?」」」


 ガシャンと音を立ててガラスが崩壊し、爆発した水が机や床に飛び散っていく。中身のリンドウは衝撃で空中へ浮きながら、半ば驚いた表情を花弁に浮かべて、私を見つめていたような気がした。


 教室の視線を全て集めながら、私はその中のひとつと目を合わせる。

 西園寺 瑠美。


「……!?」


 動揺を隠せない様子の彼女へ、私は堂々と宣言した。






「西園寺さん。グランドすごいよ学園の校則と、お嬢様の礼儀に則った上で……あなたに”決闘”を申し込みます」






____





         続く

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